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お茶を楽しむためのマナー
お茶を飲む時には、カップの取っ手をつまみます。実は伝統的なマナーでは、取っ手に指を通さず、親指と人差し指でつまむのが良いとされています。慣れていないとカップが重く感じられて難しいですが、できそうなら挑戦してみてください。薬指と小指をカップの側面に添えるのがコツです。とはいっても、熱すぎたり重すぎたりして紅茶が楽しめないようでは元も子もないので無理は禁物です。飲む時は音を立てずにカップを傾けて静かに飲みます。
ソーサーを持ち上げて良いのかどうかも悩みやすいところです。テーブルの位置が高い場合にはカップのみを持ち上げて飲み、低いテーブルならソーサーを持ち上げて飲みましょう。また、砂糖やミルクを入れる時にかき混ぜたスプーンは、カップの向こう側に置くと飲みやすいですよ。
アフタヌーンティーでは、お茶はおかわりできるようになっています。茶葉を変えられる場合もあるようです。お店によっては注いでもらうのがマナーなので、お店の方に頼みましょう。くだけた雰囲気のお店では自分で注いでもOKです。
ティーフーズの食べ方マナー
(1)サンドイッチ
サンドイッチをはじめ、料理を取り分ける際はナイフとフォークを使うと上品です。あらかじめ一口サイズに切り分けられているサンドイッチは、そのまま手でつまんで食べます。紙が巻かれている場合はその部分を持って食べましょう。大きめのサイズの場合は、一口分になるようにフォークで固定し、その脇にナイフを入れて切り分けて食べます。
(2)スコーン
中段に置かれていることが多いスコーン。上下に割り開き、ナイフでクロテッドクリームやジャムをつけて食べます。ちなみに、クロテッドクリームとは乳脂肪が多い濃厚なクリームで、バターと生クリームの間のような味わいです。スコーンが大きい場合は一口分をちぎって食べましょう。アフタヌーンティーを代表するお菓子であるスコーンですが、「本格的なスコーンはパサパサ感が気になる」という人もいます。クリームやジャムをどっさりつけると食べやすいでしょう。
(3)ペストリー
ナイフとフォークで取り分けます。焼き菓子などの手でつまんで食べられるものは、手で食べてもOK。ケーキ類は普段と同じく、ナイフとフォークを使って食べましょう。
まとめ
今回はアフタヌーンティーのマナーをご紹介しました。もともと社交の場として発達したものなので、紅茶や料理と同じかそれ以上に、その場を楽しく過ごすことがとても大切です。おおむねのマナーを守ればOKと考えて、リラックスして味わってくださいね。