こんにちは、ナチュラルライフ探求ライターのmiaです。
持続可能な暮らし方のヒントをテーマにお届けする、連載コラム「やさしく、シンプル。サステナブルな暮らし」。
海のある暮らしに憧れている私ですが、海を愛するからこそ気になるマイクロプラスチック問題。今回はその解決のために、私たちができることをご紹介します。
海辺で暮らしていたからこそ
大阪と京都を行き来する今の私にとって、海辺の暮らしは夢のまた夢。
長年住んでいたオーストラリアでは、サンゴ礁を称えたグレートバリアリーフの最寄り町ケアンズや、サーファーが集まるシドニーのボンダイなど海の近くに家を探して暮らしていたことも。
潮風にさらされ、波打ち際で足を水に浸けているだけで、どうしてこんなに癒されるのでしょう! 海のある町での暮らしは、日々のモヤモヤもストレスもためることなく浄化してくれるよう。
私にとって海は憧れでもあり、癒しの存在。
美しい海の素晴らしさをそのときだけ味わい満足し、それ以外の問題に目をつぶるというのは、本当の意味で自然を愛していないばかりか感謝もしていないのと同じことかもしれない。
マイクロプラスチックのために海が苦しんでいるというニュースを、よく見聞きするようになりましたが、大きな原因は私たちのライフスタイルにあります。
その排出を食い止めて美しい海を取り戻すため、私ができることを考えてみました。
海を漂うマイクロプラスチック
海洋を永久的に漂い続ける、5mm以下の小さなサイズのマイクロプラスチック。
今私たちの暮らしは大げさではなく、何から何までプラスチックに囲まれています。
個別包装や過剰包装はもちろん、洗剤に使われる香料のマイクロビーズ、使い捨ての生理用品や不織布マスク、ポリエステルやナイロンといった合成繊維の衣服からも、プラスチックは排出されます。
それらの破片は排水溝から、また雨の水で流されて海へと流れつき、長い時間をかけて小さく分解されていったものをマイクロプラスチックと呼ぶのです。
海や人にどんな影響を及ぼすの?
マイクロプラスチックなど海洋ごみは、7割以上が海底に沈みゆくのだそう。
自然界にはそれらを分解する力はないなどと聞くと、今までしてきてたことの大きさに愕然としてしまいますね。
豊かな生態系を脅かしていることも大きな問題。海洋生物たちが人間の捨てたごみを口にして体調を壊したり、彼らが年々生きづらくなっていることに心が痛みます。
また微粒なプラスチックを体内に蓄積した生き物をさらに大きな生き物が食べ、それらを私たちも知らずに食べているのですから、もはや人ごとではありません。
海のために心掛けていること
一見手が付けられない大きな問題のように見えますし、実際そうかもしれません。
だからといって何もしないわけにもいきませんよね。私たちが行動と意識を変えた瞬間から、ポジティブな変化が始まると信じています。
私ができることは何かを考えたとき、暮らし方そのものを変えることになりました。
最初から大きくは変えられなくても、少しずつを数年続けて、今ではかなり生き方になじんできたのを実感しています。
パーソナルケアも自然派に
洗顔料や歯磨き粉など毎日使うケア用品もマイクロプラスチックの原因になっているかも。例えば多くの歯磨き粉に含まれる研磨剤は、一次マイクロプラスチックという微小なプラスチック原料が含まれているのです。
私は洗顔には良質な素材を使った石鹸を、歯磨き粉には研磨剤不使用のものを選び、なければ重曹や塩を使うときもありますよ。
「ゼロ・ウェイスト」を心に
毎日食べる野菜などはプラスチックで包装されていないもの、ジップロックやサランラップの代わりに使い続けられる容器や代替素材のものを選び「使い捨てごみ」を減少。代用できるものやまとめられるものはなるべく利用することで、シンプルな暮らしに近づけます。
またひとつのものを長く愛用するという視点でものを選ぶことで、「使い捨て文化」から距離を置くことも大切。
本物を見極める目を育てる
マイクロプラスチックのみならず、地球全体に優しいアクションとして、やはり消費者の私たちが自然に沿った良品を選ぶこと。ラベルや生産者さんのサイトを見るなど、気になることは自分で調べることがカギになります。
一見環境を配慮したように装った「グリーンウォッシュ」と言われる商品が出回っていることも。
本質を見極める目を養うと、そういう偽のものから身を守ることに繋がるはずですよ。
サステナブルだからと難しく考えず、興味のある分野から始めてみるのが一番!
私は海が好きということから、マイクロプラスチック問題に行き当たりました。今年はかなり遅めのサーフィンデビューも果たしたので、ますます海を楽しむためにもできることから始めています。
こちらのコラムは毎月第1・3金曜日に更新します。
では、また次の更新をお楽しみに!