目次
- 日本酒とは
- 日本酒基本の3種類
- (1)純米酒
- (2)本醸造酒
- (3)吟醸酒
- 精米歩合ってなに?
- プレゼント選びに役立つ!「特定名称酒」8種類の一覧
- (1)純米酒
- (2)純米大吟醸酒
- (3)純米吟醸酒
- (4)特別純米酒
- (5)大吟醸酒
- (6)吟醸酒
- (7)特別本醸造酒
- (8)本醸造酒
- 特別な製造方法とは
- 火入れのタイミングや貯蔵期間による違いも
- 生酒など「生」がつく日本酒は火入れがポイント
- 日本酒も熟成するもの?
- 父の日ギフトにおすすめの銘柄をピックアップ!
- 【編集部厳選】おすすめの銘柄6つ
- 1.純米吟醸「上善如水」(白瀧酒造)
- 2.純米吟醸「紀土(キッド) 無量山」(平和酒造)
- 3.「錦鯉」(今代司酒造)
- 4.初霞 純米 生もと「大和のどぶ」(久保本家酒造)
- 5.微発泡純米吟醸 生「しゅわっと空」(千代むすび)
- 6.発泡清酒「すず音」(一ノ蔵)
- 【きき酒師厳選】おすすめの銘柄4つ
- 1.「七田」純米吟醸 無濾過生(天山酒造)
- 2.吟醸酒「〆張鶴 吟撰」(宮尾酒造)
- 3.純米酒「百十郎 くだもの 完熟パイン」(林本店)
- 4.ワイン樽熟成日本酒「ORBIA GAIA」(WAKAZE)
- 美味しくてオシャレなおつまみやスイーツも一緒に
- 1.おつまみ専門店「ホタルノヒカリ」のギフトセット
- 2.「デリチュース」の濃厚チーズケーキ
- 3.タルト専門店「○△□ 本店」の華やかタルト
- 父の日は日本酒をきっかけに感謝の気持ちを伝えよう
日本酒は使うお米や水、製法、保存方法に蔵元の想いなど、さまざまな要素によって構成されるためその味わいもさまざまです。
しかし、大まかな分類や味の目安となる指標を押さえておけば日本酒をもっと楽しめるはず!
日本酒の基本から比較的飲みやすいおすすめの銘柄まで紹介していくので、今年の「父の日」は日本酒ギフトをきっかけに、お父さんとの晩酌タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?
日本酒とは
日本酒とは、通常お米と麹と水を主な原料とする「清酒」を指します。
清酒には、酒税法で定められた以下の基準があります。
・原料にお米を使い、必ず“こす”工程があること
さらに清酒は「特定名称酒」とそれ以外に分けられます。
「特定名称酒」以外の日本酒は一般的に「普通酒」と呼ばれ、比較的リーズナブルな価格帯のお酒が多いです。
日本酒基本の3種類
特定名称酒は大きく分けると「純米酒」、「吟醸酒」、「本醸造酒」の3つになります。
(1)純米酒
「純米酒」は、お米と水、米麹のみが原料のお酒。まるで炊き立てのお米のようなふくよかな香りや甘み、濃厚なコクが楽しめます。
(2)本醸造酒
「本醸造酒」は上記3つの原料に醸造アルコールが添加されます。お米の雑味や甘みが抑えられてスッキリ爽やかな風味に。辛口のお酒が多いのが特徴です。
(3)吟醸酒
「吟醸酒」は「本醸造酒」と同じ原料で造られますが、「吟醸造り」といわれる製法がポイント。この違いによってフルーティーな香りが引き立ちます。
また「精米歩合」にも違いがあり「本醸造酒」は70%以下、「吟醸酒」は60%以下と決められています。
ちなみに、精米歩合50%以下のものは「大吟醸酒」となります。
精米歩合ってなに?
先ほど出てきた「精米歩合」という言葉。これは、お米の削り具合を表しています。
例えば食用米の場合、精米歩合は約90%です。10%ほどを削っているということです。
お米は磨き、削るほど雑味が無くなるため、精米歩合の数値が下がるほどスッキリと飲みやすい風味になります。
さらに磨き上げると、華やかな香りも際立ちます。
お米一粒一粒を磨き上げるには相当な手間と技術が必要なため、精米歩合に比例して価格が変動することも多いです。
プレゼント選びに役立つ!「特定名称酒」8種類の一覧
特定名称酒は、上記3種類をさらに細分化して8種類に分けることができます。
この8つの種類は、先ほど紹介した「精米歩合」や「原料」により分類されるため、味を見分ける一つの目安となります。
(1)純米酒
原料:水・米・米麹
精米歩合:規定なし
特徴:お米本来の旨味やコク、ふくよかさ
(2)純米大吟醸酒
原料:水・米・米麹
精米歩合:50%以下
特徴:お米をよりよく磨いてやさしい飲み口に。香りもフルーティー
(3)純米吟醸酒
原料:水・米・米麹
精米歩合:60%以下
特徴:華やかな香りと、深い味わいのバランスが絶妙
(4)特別純米酒
原料:水・米・米麹
精米歩合:60%以下または特別な製造方法
特徴:磨かれた華やかさがあり、お米の風味が強いものが多い
(5)大吟醸酒
原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:50%以下
特徴:醸造アルコールにより引き立つスッキリとした香り
(6)吟醸酒
原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:60%以下
特徴:フルーティーかつやわらかな口当たり
(7)特別本醸造酒
原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:60%以下または特別な製造方法
特徴:本醸造酒より引き締まった味のものが多い
(8)本醸造酒
原料:水・米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:70%以下
特徴:醸造アルコールの量は、使用するお米の重量10%までと定められているため、甘すぎず後味の爽快感が魅力
特別な製造方法とは
精米歩合のところに「特別な製造方法」と書かれてあるものがありますが、この“特別”には規定やルールはなく、酒蔵のこだわりによるとされています。
火入れのタイミングや貯蔵期間による違いも
日本酒の種類は、製造方法の違いによってさらに細かく分けられます。
生酒など「生」がつく日本酒は火入れがポイント
まず火入れについてですが、通常の日本酒は貯蔵前と出荷前に火入れ、つまり加熱処理をします。質を安定させるための工程とされています。
一方で一度も火入れを行わないのが「生酒」、出荷前に一度だけ火入れを行うのが「生貯蔵酒」、そして貯蔵前に一度だけ火入れをするのが「生詰」です。
いずれもフレッシュな味わいが特徴です。
日本酒も熟成するもの?
次に貯蔵期間によって、新酒と古酒(長期熟成酒)に分けられます。
新酒とは、冬〜春に多く見かける日本酒で「しぼりたて」とも呼ばれます。フレッシュな香りと味わいが特徴です。
一方古酒(長期熟成酒)は、3年以上熟成させた日本酒を指します。お米の味が濃厚かつまろやかになり、熟した果実や木の実を思わせる香りが生まれます。