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そもそも猫背とは?
猫背とは、その名のように、猫のように背中が丸まっている姿勢をいいますが、専門的に説明をしていきましょう。
人間の背中には、脊柱(せきちゅう)という、いわゆる背骨が存在しており、大きなS字のカーブを描いていることで、良い姿勢を保持したり、地面からの衝撃を緩和したりする役割を果たしています。
脊柱は上から頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)に分けられます。猫背は、胸の高さにある胸椎部分の後ろカーブが大きくなった状態で、専門的には後弯(こうわん)が大きくなった状態をいいます。
猫背によるデメリット
猫背になると生じるデメリットについてみていきましょう。
【デメリット1】首や肩の痛みが生じる
猫背になると、頭が前に位置するため、首や肩に頭の重たさがのしかかってきます。頭が前に出た分だけ、首や肩に負荷がかかるため、肩こりの原因になり、痛みを生じやすくなってしまいます。
【デメリット2】見た目の印象が悪い
猫背で背中が丸まっていると、元気がない、自信がないような印象を与えてしまいます。また実年齢よりも老けて見えてしまうこともあるでしょう。
【デメリット3】呼吸がしにくくなる
息を吸うと肺が膨らみ、肋骨が開くように動きます。肋骨は胸椎と連結しているため、猫背で胸椎の動きが悪くなると、肋骨もそれに伴い開きにくくなってしまいます。すると肺も膨らみにくくなってしまうため、結果的に呼吸のしにくさに繋がってしまうのです。
猫背になる原因
猫背になってしまうには、普段の生活の影響による原因がいくつかあります。具体的にどのようなものがあるのかご説明します。
【原因1】座っている姿勢が悪い
デスクワークや、スマホを操作している姿勢が悪いと猫背になりやすくなります。特に椅子に浅く腰掛けたり、頭が前方に位置するような姿勢とったりすると猫背を助長します。
オフィスでの姿勢には気をつけるようにしましょう。
【原因2】精神的な問題
気持ちが落ち込んでいたり不安があったりすると、うなだれて下を向き、背中が丸まりやすくなります。精神的な問題からも猫背が強まることもあるのです。
【原因3】筋力低下
背中にある僧帽筋という筋肉は、肩甲骨を内側に引き寄せる働きがあります。この僧帽筋が弱まってしまうと、肩甲骨が外側に開いて、背中が丸まり、猫背になりやすくなります。
簡単実践!猫背チェック方法
猫背はさまざまな影響を及ぼしますが、まずは自分が猫背かどうかを知ることが大切です。
自分が猫背かどうか、簡単に調べられる方法を紹介します。
(2)頭と背中とお尻を壁にピッタリとくっつけて立ちます。
この時に頭と背中とお尻が壁にくっついていられれば猫背ではありません。
ですが、以下のようなことがあれば、猫背である可能性が高くなります。
- 頭が壁から離れてしまう
- 顎が上に上がってしまう
- お尻が壁から離れてしまう
- 腰と壁との隙間が、手のひら一つ分よりも空いている
猫背解消に!デスクでできるストレッチ
猫背は普段の姿勢を変えたり、ストレッチを継続したりすることによって改善することができます。
ここからは、デスクでもできる簡単な方法を紹介していきますので、ぜひ試してみてください。