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不名誉な迷信のせいで“黒猫=不吉”とネガティブなイメージを持つ人もいると思います。そういった迷信などから黒猫を敬遠していた人も、きっと黒猫が好きになるはず!
黒猫とは?
黒猫はメラニン色素が多い個体で、鼻、肉球、ヒゲもほぼ被毛と同じ色になります。ちなみに胸や脇などに白い毛の部分がある子もいますが、その部分を“エンジェルマーク”と呼びます。
黒猫はどんな性格?
(1)甘えん坊
黒猫は甘えん坊で好奇心も旺盛。性格も穏やかなので飼いやすく、見た目と性格とのギャップに虜になる飼い主さんも多いのだそう。オスはメスよりも甘えん坊です。
(2)人懐っこい
ほかの種類の猫に比べて人への警戒心が薄く、人懐っこいのが特徴。飼い主によく懐きます。
(3)頭がいい
人をよく観察していて、空気を読むのがとても上手です。
黒猫の瞳の色は?
グリーン、ヘーゼル、カッパー、アンバーと多彩な色の瞳。ブルーの瞳を持つ珍しい子もいるそう。
日本では、黒猫は縁起がいい猫
“黒猫が目の前を横切ると不幸が訪れる”といった迷信を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、日本では黒猫は縁起のいい“福猫”と呼ばれてきました。
黒猫は“夜でも目が利く”ことから、魔除けや幸運の象徴とされてきました。また江戸時代には黒猫を飼うと結核が治るという迷信も生まれています。
ちなみに夏目漱石の小説「吾輩は猫である」の吾輩のモデルは、漱石の家に迷い込んだ黒猫と言われています。
また黒猫を模した黒い招き猫は、魔除けや厄除けのご利益があるそうですよ。
黒猫の悲しい歴史
欧米では、黒猫は“魔女の使い”とされ、忌み嫌われていました。時計台から黒猫を投げ落とす行事や魔女狩りなどによって多くの黒猫が殺されていました。
この現代でも未だに不幸を象徴する迷信を信じる人たちがいます。そういった迷信をなくし、虐待などから黒猫を守ろうと、欧米で“黒猫の日”が制定されました。
世界にある“黒猫の日”
【アメリカ】8月17日は「黒猫感謝の日」
“黒猫は不吉”や“良い写真が撮りにくい”などの理由で、敬遠されている黒猫の良さをもっと知ってほしいと制定されました。この日は黒猫の里親譲渡手数料が引き下げられます。英語では“Black Cat Appreciation Day”と呼ばれ、SNSでは黒猫の写真が投稿されています。
【イギリス】10月27日は「黒猫の日」
イギリスの動物愛護団体「Cats Protection」が10月27日を「黒猫の日」と制定しました。
【イタリア】11月17日は「黒猫の日」
黒猫を虐待から守ろうと、イタリアでは11月17日を「黒猫の日」とされています。
【有名猫】美術館に入ろうとする黒猫「ケンちゃん」
「尾道市立美術館」のケンちゃんをご存知でしょうか。ケンちゃんは美術館の近くにあるレストランで飼われている黒猫です。
“美術館に入ろうとする猫”と“それを防ごうとする警備員さん”とのやりとりが話題になりました。最近ではあまり攻防はなく、開館前に警備員さんと仲良く戯れているそうです。