目次
(3)マスクの素材選びを工夫する
夏の間は通気性の良いマスクを使うのもひとつの手です。デニムや麻、冷感素材でつくった布マスクは簡単に手に入れることができます。柄や色も幅広いので、ファッションアイテムとして使いやすいのもポイント。
ただし、感染対策として布マスクが不織布マスクに劣る点は注意が必要です。マスクは一般的に不織布のものが効果が高く、布マスク、ウレタンマスクの順に効果が下がることは以前から指摘されています。「人と接触する心配は少ないけれど、マスクをつけずにいると他人の目が気になる」というような場合に割り切って使うのが得策かもしれません。
(4)冷感スプレー
上でも触れた冷感素材のマスクのほか、最近はマスクそのものにミントの香りをつけた商品も見られるようになりました。ミントに含まれるメントールが、スーッとひんやりした感覚を肌やのど・鼻にもたらしてくれます。より簡単な対策は、マスクの外側にハッカ油スプレーをひと吹きすることです。精油が肌に直接触れると良くないので、あくまで外側に、がポイント。ミントは実際に体温を下げてくれるものではありませんが、蒸れによる不快感を軽減してくれます。リラックス効果や集中力をアップする効果もあるので、職場などでもおすすめです。
(5)ガーゼを挟む
「急がば回れ」ということわざがぴったりなのがこちらの対策法です。マスクと肌の間にガーゼを挟んで汗を吸い取り、こまめに取り替えて快適さを保ちます。マスクを1日に何枚も使い捨てるのはもったいないので、その点をガーゼに代用させられるというメリットがあります。しかし気候によってはガーゼでさらに蒸れやすくなることもあるので、様子を見ながら試してみてください。
マスク以外の蒸れ対策2つ
(1)上手に暑さを避けよう
マスク以外の服装や持ち物を調整して、体温を上げない工夫をするのも大切です。マスクを着用している間はいつも以上に涼しい服装やクールビズを心がけ、手や足から体温を逃しましょう。1日のうち気温がもっとも高くなるのは、昼過ぎから14時にかけてといわれています。このピークタイムはなるべく外出を控え、涼しい室内で過ごすことも必要です。また帽子や日傘を忘れないようにしましょう。
(2)保冷剤を活用
小さな保冷剤を冷やしておき、外出時にタオルにくるんで持ち歩けば結露で持ち物が濡れることもなく、しばらく冷たさが持続します。マスクをしていると特に蒸れで熱くなりがちな頬や額を冷やしましょう。
まとめ
重要なポイントは、感染のリスクと熱中症のリスクを比較して、状況に応じた最善の対策をすることです。周囲に人がいないなら積極的にマスクの蒸れを逃がすか軽減させ、熱中症から身を守りましょう。どうしても人と接触する環境にいるのなら、蒸れを押さえつつなるべく短い時間でその場を離れるべきです。不便な毎日はなかなか終わりが見えませんが、コツを押さえて上手にマスクの蒸れ対策を続けてくださいね。