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汗ジミを落とす方法3つ
(1)汗ジミ落としはスピード勝負
気をつけていても、汗ジミができてしまうことはどうしてもあります。なぜ汗ジミができてしまうのかといえば、汗腺のひとつである「アポクリン腺」が関係しています。アポクリン腺からは水分と一緒に、皮脂やアンモニア、それに色素などが排出され、ドロっとした汗を分泌します。この色素がクセモノで、皮脂と一緒に布に染み付き、生地を染めてしまうのです。
皮脂は水を弾くため、ちょっとやそっとの水洗いでは落ちません。さらに他の成分も時間の経過とともに酸化し、頑固な黄ばみとなって布の染み付いてしまいます。だからこそ、夏の洗濯は脱いでから洗うまでの早さが肝心。汚れた衣類を1日~2日放置するだけでも、黄ばみはかなり落ちにくくなります。こまめな洗濯が黄ばみを生まないコツです。
(2)酸素系漂白剤と台所用洗剤が鍵
汗ジミ落としに有効なのが、酸素系漂白剤と台所用洗剤の合せ技。皮脂に狙いを定めるのがポイントです。以下に、全体が黄ばんでしまった衣服の洗濯方法をご紹介します。衣服の洗濯表示を確認し、問題がないことを確かめてから行ってください。
【全体が黄ばんでしまった衣服の洗濯方法】
(1)40℃のお湯2リットルを用意し、台所用洗剤30ミリリットル、粉末の酸素系漂白剤4gほどを溶かす。
(2)服を10分ほど(1)につけ置きする。
(3)衣類を取り出し軽く水を切ってから、洗濯機で洗濯用洗剤を使って通常通りに洗う。
お湯につけるのは、皮脂を溶かしてゆるめる目的があります。粉末の酸素系漂白剤も台所用洗剤も、皮脂やタンパク質などの汚れを落とすのに特化した洗剤。だからこそ、皮脂と一緒に染み付いた色素が落ちるのです。ただし粉末タイプの酸素系漂白剤は弱アルカリ性で、ウールやカシミヤ、シルクを傷めてしまうおそれがあります。これらの生地には使用上の注意をよく読み、液体の酸素系漂白剤を使いましょう。
液体タイプの酸素系漂白剤は、部分的な黄ばみにも有効です。気になる部分にスプレーなどで直接吹きかけて10分ほど置き、通常通り洗います。
(3)衣替えにも注意
汗ジミから来る黄ばみは夏の間につきやすいように思えますが、実はもうひとつ注意したいポイントがあります。それは衣替えの前後です。衣替えで夏の衣服をしまったあと、タンスの中で落としきれていなかった汚れが時間をかけて黄ばみに変わってしまう場合があるのです。衣替えの前にはいつもより丁寧に洗濯し、しっかりと汚れを落とした上で片付けましょう。また、衣替えから出した直後にも一度黄ばみをチェックしておくと、きれいに服を着られます。
まとめ
夏に多い洗濯の悩みとして、汗ジミとその対策をご紹介しました。お気に入りの服を長く着るためにもこまめな洗濯が大切です。日頃のケアと、汚れが気になった時のスペシャルケアを上手に使って、まっさらな衣服で夏を過ごしましょう。