こんにちは、ナチュラルライフ探求ライターのmiaです。
持続可能な暮らし方のヒントをテーマにお届けする、連載コラム「やさしく、シンプル。サステナブルな暮らし」。
最近増えてきた食生活の選択肢について、ベジタリアンやヴィーガンと聞くと、とても厳格なライフスタイルをイメージする人も多いかもしれません。でもどのように取り入れるかは自分次第です。今回は私の体験も踏まえながらご紹介したいと思います。
ベジタリアンやヴィーガンなど食生活は多様化
ベジタリアンやヴィーガンなどさまざまな食生活を選ぶ人が増えてきました。
ただ日本はまだまだ後進国で、レストランやカフェなどでは菜食のメニューを見つけるのは簡単ではありません。
以前住んでいたオーストラリアでは菜食を選ぶ人の率が、近年では10%を越えているそう。
実際にたいていの飲食店、ファストフード店でさえベジタリアンやヴィーガンメニューがあり、スーパーマーケットでは代替肉やヴィーガンマークの付いた商品も豊富です。
オーストラリアでは、健康上の理由、環境問題やアニマルライツの観点から菜食を選ぶのだとか。お国柄、移民が多い国であることも関係しているのでは、と私は考えています。
私のリアルな食生活
日本ではバランスの良い食事が良いとされていますが、体の作りは人それぞれ。
私の体に合った食生活を意識するうち、今ではほとんどベジタリアンの暮らしをしています。
野菜や植物性食品を積極的に摂り、ときには卵やチーズを食べることはあるものの肉はほぼ食べない食生活。社交場での食事ではときどき魚介類を食べることがあるので、自称「フレキシタリアン」としています。
フレキシタリアンとは植物性の食べ物をベースに、臨機応変に動物性の食品も機会に応じていただく食生活のこと。日本では「ゆるベジタリアン」とも呼ばれているようです。
厳しくすると家族や友人との外食もままならなくなると考えていましたが、食べなくなると自然と体が欲さなくなってきたのも興味深いです。
肉を食べないこととサステナブルの関係
肉を食べることが非サステナブルだということは、環境問題を意識している人の中ではよく知られていること。
なぜなら家畜産業、特に牛に関しては飼料や水、土地など大量の資源を必要としている上、二酸化炭素やメタンガスなど、膨大な温室効果ガスを排出していることは環境問題にも直結しているのです。
近年では家畜のために地球面積の約30%が使用されていること、二酸化炭素の排出量は車やバスなどの交通機関より家畜の方が多いということもわかっています。「気候変動対策のためには肉食より菜食」と提唱する専門家がいるのも納得ですね。
参考文献:「ゼロカーボン社会は菜食から?」
肉食と日本人の体
環境問題はもちろんですが、私が気になっているのが健康面です。
マクロビオティックをベースにした「食養」を広める、“若杉ばあちゃん”こと若杉友子さんを知っていますか。日本人の体(腸)の構造上、そもそも穀物菜食が合うことや伝統食の見直しを伝えていて、高齢ですがとてもパワフル! 本も何冊か読んでいますが、わかりやすくためになります。都会暮らしではハードルが高いものはありますが、できる範囲で取り入れています。
さらに“石塚左玄マクロビオティック”のルーツでもある食に対する考え方「食養学」の中に、日本人に限らず人類は歯の構造からも穀物を主食にするものだという「人類穀食動物論」があり、それは現代栄養学における食事の基本バランスとも考え方が一致しているそうですよ。
どの考え方に納得して、自分の暮らしに取り入れるかは私たち次第ですが、個人的にはこういった思想に共感しています。実際に取り入れてみても、今まで以上に体が快適な気がしています。
「大豆ミート」で満足度をアップ
菜食というとどうしても「物足りない」という感覚があるかもしれません。
私ひとりのときは具沢山の味噌汁に玄米や雑穀米でも満足ですが、おもてなしをするときにはボリュームや満足感を重視したくなります。
そんなときは「代替肉」とも呼ばれる大豆ミートを使うことも。大豆原料のお肉に似た形や食感に作られた食材。高たんぱくなのに低脂肪&低カロリー、食物繊維、大豆イソフラボンもたっぷりという女性に嬉しい食材なのです。
しかもブロック型のみでなく、ミンチやフィレと形のバリエーションが豊富でお肉の代わりに使いやすいのもありがたいですね。
ヴィーガンカフェでも使われる食材なので、おうちカフェを楽しむときにピッタリかも!
肉や魚も食べたいときには命に感謝して、味わって食べる。でも「主菜には肉か魚」、「たんぱく質は肉で摂る」というのも固定概念なのでは、と最近感じています。
いつも信じたいのは自分の感覚で、そのときに食べたいものを楽しみながらいただく。私の食生活は、いつもそうありたいと思います。
こちらのコラムは毎月第1・3金曜日に更新します。
では、また次の更新をお楽しみに!