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ふくさの包み方と渡し方
ふくさから金封を取り出して、品良くサッとお渡しできるとスマートですよね。せっかくふくさを用意したのに、使い方がわからず受付で慌ててしまった……ということがないよう、ここからはふくさの包み方と渡し方についてご紹介します。
ふくさの包み方
ふくさで金封を包むときのポイントは、「慶事はふくさを右に開く」「弔事はふくさを左に開く」よう包むと覚えておくと便利です。
【挟むタイプの金封袱紗の場合】
慶事は右開きになるように持ち、金封の表書きが自分で読める方に向けて祝儀袋を差し込みます。
弔事の場合は慶事の逆(左開き)になります。
【包むタイプのふくさの場合】
慶事で使う際は、ふくさをひし形になるように置き、ふくさの中央から左に寄せて金封をふくさの上に置きます。
ふくさを左、上、下、右の順にたたみ、金封を包みます。
弔事で使う際は、ふくさをひし形になるように置き、ふくさの中央から右に寄せて金封をふくさの上に置きます。
ふくさを右、下、上、左の順にたたみ、金封を包みます。
ふくさの渡し方
一生の間にふくさを使う場面はなかなかないでしょう。ふくさを使うルールやマナーがあるとしても、かならず完璧な手順を踏む必要はありませんが、ルールを知っておくだけでいざというときに慌てずに済みます。
【慶事の場合】
ふくさが自分から右開きになるように持ち、ふくさから金封を取り出してふくさの上に置きます。時計回りにふくさを回して金封の文字が相手に見えるようにして渡します。渡す際にはお祝いの言葉を添えましょう。
【弔事の場合】
ふくさが自分から左開きになるように持ち、反時計回りに回して相手に渡します。渡す際にはお悔やみの言葉を忘れずに添えましょう。
ふくさがないときはハンカチで代用できる
弔事はもちろん、慶事でも急なお知らせが入ることがあり、ふくさを用意できないこともあるでしょう。そういう場合はハンカチで代用が可能です。
慶事には暖色系、弔事には寒色系を選ぶなど、それぞれにふさわしい色や柄を選ぶ必要がありますが、ふくさと同じように包めばふくさと同様に使えます。
ただし、ハンカチで代用できるのはあくまでも緊急措置です。大人のたしなみとして、慶弔使えるふくさを1枚用意しておきましょう。
まとめ
今回は、ふくさのマナーや包み方、忘れたときの代用品について解説してきました。ふくさは金封の型崩れを防ぐだけではなく、相手への思いを包んでいるともいえるでしょう。
いざというときに慌てないよう、ぜひ1枚用意しておくことをおすすめします。