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※新型コロナウイルス感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉・密集・密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
「藤田美術館」があるのは、JR「大阪城北詰駅」から徒歩すぐのところ。JR・京阪「京橋駅」からも徒歩圏内です。
明治時代に活躍した実業家・藤田傳三郎氏のコレクションを広く世に公開すべく、1954年に誕生した同美術館。60年あまり親しまれ、2017年よりリニューアルのために一時閉館中です。再オープンまで約半年と迫る中、まずは先行して「あみじま茶屋」がオープン。美術館併設のカフェという域を超えた、贅沢な設えと味わいに注目が集まっています。
開放感がすごい!今だけの喫茶スペース
オープン以来連日多くの人が訪れる同店。その理由のひとつは、“土間”と名付けられた開放的なアトリウムスペースです。真っ白な壁と天井、土間仕上げの床、木のテーブルと椅子のシンプルな設えに太陽光がたっぷり降り注ぎ、圧倒的な心地よさを演出します。
現在は土間でも飲食可能ですが、2022年4月の再オープン時にはエントランスとなり、イベントやワークショップなども開催されます。贅沢な空間使いをたっぷり楽しみましょう。
美術館のシンボルでもある茶屋(ちゃや)
かつて、峠や宿場の近くには茶屋があり、旅人や街の人が集って地域の情報交換を行なう場として賑わっていました。そんな歴史に寄り添い、網島地域の情報交換の場になるようにとの思いを込めて、エントランスにオープンキッチンのある「あみじま茶屋」を配置。世界各国にミュージアムカフェは数あれど、ここまで食とアートが密接に繋がった構造はとても珍しいそうです。
直線を多用した美しいデザインに目が引かれつつも、左官職人による塗り仕上げのカウンターは滑らかさややわらかさも表現して実にたおやか。無機質と有機質がほどよく溶け合った空間に、思わずうっとりします。
奥へと続くこの扉が、オープン以来“蔵の美術館”として親しまれてきた展示スペースへの入り口。
現在は入ることができませんが、再オープン時には所蔵する国宝9件、重要文化財53件を含む2,000件以上もの東洋古美術を生かした展示が予定されています。