猫ならではの行動や習性を7つ紹介します。あなたの愛猫はこんな行動をしますか?
【1】箱の中に入る
猫のためにおもちゃを買ったけれど、猫がおもちゃよりも梱包していたダンボールの方を気に入ってしまったというのは、猫の飼い主なら一度や二度は経験しているはず。
猫が小さい箱に入るのが大好きなのは、野生の猫が木のうろや岩穴などの茂みの寝床や隠れ場所として使っていた時の名残といわれています。
もともと好奇心旺盛な生き物なので、入れるかギリギリのサイズの箱を見つけると、とにかく入ってみないと気が済まないようです。
箱に入ると、猫は安心してリラックスできるほか、箱のなかは暖かいからという理由も。
多頭飼いしている場合は、1つの箱に何匹かがぎゅうぎゅうに詰まっていることも(笑)。
猫にとってちょうどいい大きさの箱は、ベッドであり、おもちゃであり、憩いのスペースなんですね。
【2】チラシや新聞紙の上に乗る
新聞やチラシを広げて読んでいると、トコトコとやってきて“ドン!”と座って動かない猫。
嫌がらせかと思いきや、実は単純にかまってほしい、注目してほしい、遊んでほしいと飼い主にアピールしているのです。また紙類が暖かいからという理由で座っていることもあるそう。
ゴロンと横になっている猫は、邪魔ですがかわいいですよね。
チラシや新聞紙の上に乗ってきたときは無視せず、猫に目線を合わせながら優しく声をかけがなら撫でてあげてください。
またテレビやパソコンの前にどかっと座るのも、飼い主にかまってほしいという猫なりのサインです。
【3】頭隠して尻(しっぽ)隠さず
“頭は隠しているけれど、しっぽだけがちょろっと見えている”状態も、猫を飼っている人なら見たことはあるのではないでしょうか。
猫は上手に隠れているつもりかもしれませんが、全然隠れていないですよね(笑)。
我が家の猫たちも、追いかけっこして遊んでいるときや叱られたときになりがちです。
自分は飼い主の姿が見えないから、飼い主からも自分の姿が見えないと思っているのかもしれませんね。
【4】トイレハイ
トイレで排泄をした前後に興奮して室内を走り回る行動のことを“トイレハイ”または“うんちハイ”といいます。
猛ダッシュしてトイレに駆け込んだり、排泄が終わった後に勢いよく飛び出してきたり、大きな声で泣き叫んだり、爪をバリバリ研いだりと、猫によって行動はさまざま。
なぜこのような行動をするのでしょうか?
猫にとって排泄はかなり無防備になる時間です。排泄するという無防備な体勢から無事に行為をすませたという安心感や、排泄後は交感神経が活発になるためテンションが上がってしまうというのが理由として挙げられています。
【5】猫戦車
猫が床にお尻を擦り付けながら移動する「おしり歩き」のことを“猫戦車”とも呼びます。
一見するとかわいらしい動きですが、実は病気のサインかもしれません。
このような動きをするのにはいくつか原因があります。何らかの原因で分泌液がうまく排出されず肛門腺が詰まるとおしりに違和感を感じ、ずりずりと床にこすりつけたりします。また肛門嚢が炎症を起こしている、便秘でうんちのキレがよくない、うんちが緩い場合もこのような行動をします。
肛門腺をチェックし、もし分泌液がたまっているときは肛門腺を絞るなどの対処をしてあげましょう。
【6】転嫁行動
動くおもちゃをうまくキャッチできなかったり、高いところから足を踏み外しそうになったりと、何かしら失敗をしたときに、いきなり毛づくろいをしたり爪を研いだりするシーンを見たことはありませんか?
これは「転嫁行動」または「転位行動」といい、ストレスを感じた時にイライラした気持ちをぶつける、猫からの“八つ当たり”です。
不安感や恐怖心を素早く解消し立ち直ろうとする猫なりの術なので、もし飼い主が何もしていないのに突然“シャー!!”といわれたら、落ち着くまでそっとして様子をみましょう。
長時間続く場合は、ケージで隔離するのも1つの方法です。
【7】舌のしまい忘れ
猫が舌を出しっぱなしにしている姿を見たことはありませんか? ピンク色の舌が口元からちょんと出ている姿はとてもかわいらしいですよね。
実はこの行動はリラックスしている証拠だといわれています。
飼い主との信頼関係が築かれた猫はリラックスしている時間が長くなり、つい筋肉がゆるみがちになって舌が出てしまうのだとか。
また毛づくろいしながら寝てしまったときや息が上がっているときもこのような仕草をすることがあります。
まとめ
猫を飼っている人or飼ったことのある人なら“あるある!”と共感していただけるのではないでしょうか。猫戦車を初めて見たときは、何が起こったのかわからず驚きました。私は舌のしまい忘れが一番好きです。
※猫ちゃんお写真、ご協力いただきありがとうございました!