こんにちは、ナチュラルライフ探求ライターのmiaです。
持続可能な暮らし方のヒントをテーマにお届けする、連載コラム「やさしく、シンプル。サステナブルな暮らし」。
秋は“食欲の秋”、食べることが大好きな人にとって幸せな季節ですよね。
食養生では、季節の食材には、そのとき私たちに必要な栄養が詰まっているとされています。フルーツはとても取り入れやすいので、美味しく食べて秋の体を整えましょう。
昔からの生きた知恵!?秋の「食養生」
昔から伝わる暮らしの知恵やセルフケアを養生、食事に特化したものを食養生と言います。
風邪を引いたら梅干し、しょうが汁、醤油を番茶に溶かして飲むなどの、「おばあちゃんの知恵」と言えばわかりやすいでしょうか。
養生の観点から見ると、秋は夏の暑さで消耗した体力を回復させ、冬に向けて蓄える季節。
冷たくカラッと乾いた秋の風は心地いいのですが、夏からの影響を受けた体に負担がかかりやすくなります。
そのためには旬のフルーツがオススメ! 秋なら梨、柿、ぶどう、りんごなどです。
ぶどうやりんごは体を温める性質があるのですが、梨と柿には冷やす性質があるので少しずつ摂りましょう。
シャリシャリでみずみずしい「梨」
「二十一世紀」、「幸水」、「豊水」など種類豊富な日本の梨。それぞれに個性がありますが、私はジューシーで、シャリっとした歯ざわりの「豊水梨」が特にお気に入り。
暑さが残る時期には、生でそのみずみずしさを楽しみ、秋が深まるとちょっと手を加えて違う味わいを楽しみます。
(1)食養生の観点
中医学的な観点では、秋は乾燥のため喉や肺など呼吸器系に影響を受けやすい時期。
梨は水分不足を補い潤す作用があるとのこと。秋に食べたくなるには理由があるようです。
(2)食べ方のヒント
シャキシャキした食感とみずみずしさを楽しむなら野菜と合わせてサラダに、買ってしまったものの甘みが足りない場合はゼリーにするなど、アレンジがたくさん楽しめるフルーツです。
食べ過ぎは体を冷やす梨ですが、ソテーなど加熱調理することで体を温める食べ方に。涼しさが増してきたらこの方法を試してみましょう。
梨の加熱調理と言えば、ソテーを思い浮かべる人も多いのでは。
フライパンひとつででき、オリーブオイルでソテーして天然の甘味料とシナモンを回しかけたら完成という手軽さです。私は仕上げにナッツを砕いて散らしました。
自然な甘さとビタミンCが魅力の「柿」
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざ。これは、柿が赤く実る秋は気候も落ち着き、体調を崩す人が少なくなり、医者が商売にならずに青ざめるという意味だそう。
でも最近は柿の栄養価の高さから、そのようなことわざが生まれたように捉えられがちですよね。それもそのはず、柿には秋の体が欲する栄養がギュッと詰まっているのだから。
(1)食養生の観点
柿は栄養面においても、ぜひ習慣的に食べたいフルーツのひとつ。
ビタミンCの含有量がみかんの2倍、しかもレモンより高いので効率的なビタミン補給に。季節の変わり目にかかりやすい風邪やインフルエンザ予防にも効果的とされています。
また干し柿にするとBカロテンやカリウムなどがより多くなりますよ。
(2)食べ方のヒント
スイーツ系はもちろん、料理にもよく使われる柿。
硬い柿ならトースターで焼くなど加熱調理するのもありかも。またチーズと合わせれば、家飲みのおしゃれなおつまみに早変わり!
私はフレキシタリアンなのでチーズは食べますが、もしヴィーガンであればカブと合わせたマリネ、お肉が好きなら生ハムと合わせてみても美味しそうです。
お気に入りはカットしたカマンベールチーズと交互に挟み、オリーブオイル、ハチミツを回しかけブラックペッパーを散らした一皿。柿の自然な甘さが意外とチーズとなじみ、シャープで辛口な白ワインと合わせるのがお気に入りです。
秋のフルーツについて、食養生と合わせてご紹介しました。
気になった食べ方があれば、ぜひ試してみてくださいね。
こちらのコラムは毎月第1・3金曜日に更新します。
では、また次の更新をお楽しみに!