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個体差はありますが、猫は7歳(人間でいうと44歳程度)から徐々に老化が始まり、15歳~20歳(人間でいうと76歳~96歳程度)が老猫期といわれています。いつか必ずやってくる猫の旅立ちと別れについてまとめました。
愛猫の老いた姿を見たり、別れたりするのはとても辛いものです。その時に備えて少しずつ心の準備をしておきましょう。
猫の老い
平均寿命は室内飼いで15年前後といわれていますが、最近では20年以上の長寿猫も。老化に伴う体の変化やサインを見逃さないようにしましょう。
老化のサイン
本格的に老化に入るのは10〜12歳くらいからといわれています。老猫になると体つきや動きも変わり、下記のような様子が見られます。
・毛ヅヤが悪くなる(毛づくろいをしない)
・食事の量が減る
・寝ている時間が増える
・口臭や目やに
・視力の低下(物にぶつかったりフラフラと歩く)
・爪とぎの回数が減る
・粗相をする
・聴力や筋力の低下 など
高齢猫への環境づくり
まずはフードをシニア用に変えてあげましょう。食べやすい柔らかな食感のフードが好ましいです。
餌や水、トイレなどは、一戸建ての場合は各階に置くのが◎。集合住宅の場合も猫が移動する各部屋に置いておくのが理想的です。
寝ている時間が増えるため、安心してくつろげる寝床をいくつか用意し、お気に入りの場所などに置いてあげてください。
また自分では上手に毛づくろいができなくなってくるので、飼い主が定期的にブラッシングをしてあげましょう。
段差の低いキャットタワーやトイレの段差を登りやすくする猫用スロープ、餌が食べやすい高さのある脚付きフードボウルなど、シニア猫にオススメのグッズもチェックしてみてくださいね。
その時が来るまえに考えておきたいこと4つ
愛猫との別れは避けることができません。悔いのないように過ごせるよう、今から準備しましょう。
(1)最期の時間を過ごす場所
病院なのか、思い出のある自宅にするのか、愛猫との最期の時間をどこで過ごすかを決めておきましょう。事前に獣医師とも相談し、悔いのない選択をしてください。
(2)心の準備
飼い主はその時が来るのを理解し、心の準備をしておく必要があります。仕事などで愛猫の最期に立ち会えないこともあります。
残された時間を悔いが残らないよう、しっかりとお世話をしてあげてください。
(3)弔いの方法
愛猫が亡くなった時、どのように弔うのかを決めておくのも大切です。
近年は“ペットも家族の一員”と考える人も多く、ペット専門の葬儀を行う業者やペット霊園も増えています。どのようなサービスがあるのか、費用はいくらくらいかかるのかなどをきちんと調べておきましょう。
我が家の場合は車がないので、自宅まで迎えに来てくれる出張専門の業者にお願いしました。火葬炉を設置した車の中で火葬してもらい、その後自宅でお骨拾いをさせてもらいました。
(4)お墓はどうする?
庭付きの一戸建てなら庭に埋葬することができます。集合住宅などで自宅に埋葬できるスペースがない場合は、自宅の仏壇や納骨堂、ペット霊園で供養しましょう。最近ではペットと一緒にお墓に入ることも可能になってきています。
自宅の敷地以外の公共の場所に土葬するのは法律や条例で禁止されていますので、注意してください。
また遺骨は自宅で管理していても問題はありません。もし自宅で管理するなら湿気対策も忘れずに。
最近ではお骨を粉末化して散骨や納骨をすることもできます。
メモリアルアクセサリー
大好きなペットとずっと一緒にいたいなら、遺骨や遺灰をアクセサリーにするのもオススメ。
遺骨や遺灰をカプセルやリング、ネックレスなどのアクセサリーに収納できるタイプ、遺骨や遺灰そのものをダイヤモンドや真珠といった宝石やガラスなどに加工するタイプがあります。
いつも身につけられるよう、普段使いできる&どんなファッションでも似合うデザインが◎。
ペットロスを乗り越える
大切な家族の一員であるペットを亡くしたら、悲しんだり苦しんだりするのは当たり前のことです。中には悲しみのあまり、日常生活に支障をきたしたり、鬱状態になったりする人もいます。
“もっと感謝を伝えればよかった”、“もっと遊んであげたらよかった”など、さまざまな後悔に押しつぶされそうになりますが、愛猫の死による悲しみは一人で抱えないでください。家族や親しい人に話したり、愛猫へ手紙を書いたりするのもペットロスを乗り越える方法の一つです。自分の気持ちに素直になり泣きたいだけ泣きましょう。
もし多頭飼いをしている場合、残された猫もペットロスになることがあるので、気をつけてあげてください。
飼い主が愛猫との思い出を胸に前向きな気持ちで過ごすことを、亡くなった猫はきっと望んでいるはず。
虹の橋でまた会えることを願っています。
“虹の橋”について
最近ではペットが亡くなったとき、“虹の橋に渡る”と言う表現をすることがあります。
“虹の橋”とは、アメリカで広まった作者不明の散文詩のなかに登場する架空の場所のことです。ペットたちは死を迎えると、天国の少し手前にある“虹の橋”へ行き、幸せな時間を過ごします。そしていつの日か“あなた”と再会し、一緒に虹の橋を渡って天国へ行くという内容です。
大切なペットを亡くした飼い主の悲しみが、この詩で少しでも和らげばいいなと思います。
まとめ
長年一緒に暮らした愛猫との別れは、本当に辛いものです。もしその時が来たら、悔いのないように愛猫との残された時間を過ごしてください。
※猫ちゃんお写真、ご協力いただきありがとうございました!
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