目次
【1】“京の台所”でおなじみ!食べ歩きが楽しい「錦市場」
京都観光の定番スポットである「錦市場」。“京の台所”と称されるように、京野菜やおばんざい、豆腐など、京都のいろんな食材が揃う商店街です。観光客だけでなく、料亭の料理人や地元の主婦も買い出しに訪れます。
約400メートルの間には約130ものお店がずらり。出来立てをその場で食べられる“食べ歩きメニュー”を提供しているお店もたくさんあります。
女性を中心に人気なのが、「櫂(かい)」の「たこたまご」や、「田中鶏卵」の出汁巻といった、その場で食べやすい串にささった商品。「川魚のとよ」の「スズメの串焼き」など、食べるのにちょっと勇気がいる商品も……!
パクッと一口で食べられちゃうので、色々なお店の味を楽しむことができます。
歩くだけでも十分楽しむことができるので、京都へお出かけの際はぜひ訪れてみてくださいね。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市中京区西大文字町609(MAP)
■アクセス:京都市営地下鉄「四条駅」から徒歩約3分
【2】古き良さと新しい魅力が詰まった「寺町京極商店街」
京都の中心に位置する「寺町京極商店街」は、明治、大正、昭和、平成を経た老舗商店街。三条通~四条通の間に約180の店舗が並んでいて、老舗から新しいお店まで幅広く楽しめるのが魅力です。入口地面にあるモザイクの羅針盤(コンパッソ)と巨大な提灯が商店街のシンボル。明治6年創業のすき焼きの老舗「三嶋亭」は一度は訪れたい名店です。
約24種類のカラフルなクリームソーダが映えると人気のカフェ「SHIN‐SETSU」や、みたらし団子が看板メニューの甘味処「梅園 三条寺町店」など、女性に人気のカフェスポットも要チェックですよ。
「寺町京極商店街」は一つ目に紹介した「錦市場」と途中でクロスしているので、一緒に見て回るのもおすすめです。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市中京区永楽町(MAP)
■アクセス:阪急「京都河原町駅」9番出口から徒歩約1分
【3】お土産店も揃う定番人気の観光名所「新京極商店街」
阪急「京都河原町駅」からすぐ、「寺町京極商店街」の東隣にある「新京極商店街」。三条通から四条通まで続く通りにはお土産屋さんも多く、観光客から地元民まで多くの人で賑わいます。
真ん中より少し三条通寄りにある新京極六角公園、愛称「ろっくんプラザ」が憩いのスポット! また、7つの寺院と1つの神社が通りに面した珍しい商店街で、寺社巡りも楽しめます。
お土産や食べ歩きには、四条通から入って程近い場所にある「ロンドンヤ」の「ロンドン焼」がおすすめ。フワフワで柔らかい生地の中に白こし餡がたっぷり詰まったカステラ饅頭です。機械での饅頭の生産工程を見るのも楽しいですよ。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市中京区中之町548-3(MAP)
■アクセス:阪急「京都河原町駅」9番出口からすぐ
【4】日本一短い?小さいながら見どころたっぷり「花遊小路商店街」
3つ目に紹介した「新京極商店街」に繋がる「花遊小路(かゆうこうじ)商店街」。「花遊軒」という精進料理屋さんがあった場所に、その名に因んだ小路ができ、商店街になっていったとされています。日本一短いともいわれている小さな商店街ですが、見どころはたっぷり! あぶらとり紙が京みやげとして人気の「よーじや」や、老舗の和菓子店に鰻料理店など、20店舗以上が並びます。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市中京区新京極四条上ル中之町(MAP)
■アクセス:阪急「京都河原町駅」から徒歩1分
【5】江戸時代から続く歴史ある商店街「三条会商店街」
京都を代表する老舗商店街の「三条会商店街」。その歴史は非常に古く、江戸時代に村の有志によって組織された「三条台若中(三若)」を受け継いでいるそうです。
堀川三条〜千本三条の東西800メートルにも及ぶ商店街には、さまざまなジャンルのお店が約180店舗立ち並びます。
明治時代から続く和菓子屋さん「三條若狭屋」、創業85年の宇治銘茶販売店「矢野自作園」といった老舗店のほか、近年ではおしゃれなカフェや雑貨店もオープン。食べ歩き観光スポットとしても注目されています。
商店街には、世界的なコンテストで受賞経験があるジェラート専門店「Premarche Gelateria(プレマルシェ・ジェラテリア)」のジェラートに、SNSで話題を呼んだ「菓子工房&Sweets Cafe KYOTO KEIZO」の“10分モンブラン”など、女性に人気のスイーツもたくさん!
季節ごとに地域密着型のイベントも開催しているので、イベント開催時に訪れるのもおすすめです。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市中京区今新在家西町1-1(MAP)
■アクセス:JR「二条駅」から徒歩5分
【6】カラフルな丸提灯がSNS映え!「古川町商店街」
京都市営地下鉄「東山駅」の2番出口を出てすぐにある「古川町商店街」。生鮮食品やザルや網を売るお店が南北約300メートル並び、“東の錦”とも呼ばれています。
店舗の軒先には店名が書かれた提灯が吊るされており、その提灯は全て手書きなのだとか。細長い路地のようになっている商店街は、昔ながらのレトロな雰囲気を味わうことができます。
最近では店先の提灯に加え、アーケードにカラフルな丸提灯が登場! これが「SNS映えする!」と若い女性を中心に話題を呼んでいます。
手毬のようなかわいい提灯は着物との相性もよく、写真撮影のために訪れる人も多いそうですよ。
祇園白川や知恩院など観光地にもほど近いので、着物を着てお出かけしてみてはいかがでしょうか。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市東山区古川町546-1(MAP)
■アクセス:京都市営地下鉄「東山駅」から徒歩1分
【7】親しみ深い“庶民派アーケード街”「出町桝形商店街」
鴨川近くにあり、どこか懐かしい心和らぐ雰囲気の「出町桝形(ますがた)商店街」。シンボル的スポットである映画×書店×カフェのカルチャー拠点「出町座」は、外観から内観までレトロな雰囲気に注目! その他、生鮮食料品や日用雑貨まで、多彩なジャンルの個性豊かなお店で買い物が楽しめます。
2020年秋に誕生したおしゃれカフェ「DELTA」もおすすめ。1階のギャラリー&カフェでは、「出町桝形商店街」の食材を使った日替わりメニューが味わえます。
おやつを買うなら「出町桝形商店街」の入口脇にある和菓子屋さん「出町ふたば」へ。行列覚悟で訪れたい人気店です。看板メニューはずっしりもっちりとした「名代豆餅」! 癒しスポットとして人気の鴨川三角州「鴨川デルタ」でゆっくり味わってみては?
【スポット情報】
■住所:京都府京都市上京区青龍町229(MAP)
■アクセス:京阪「出町柳駅」から徒歩約5分
【8】人々の生活が息づく、落ち着く居場所「堀川商店街」
京都西陣、繁華街から少し北の堀川通沿いにある「堀川商店街」。街の喧噪から一歩外れた落ち着いた雰囲気が魅力の商店街です。
旬の野菜や果物を厳選している八百屋さんや、見るだけでも楽しい民芸品に荒物、生活雑貨などを扱うショップ、日本酒バルなど、個性溢れるお店に出会えますよ。
甘いものが食べたくなったら自然派ドーナツのお店「かもDONUT」がおすすめ。定番の味から季節限定のドーナツまで種類豊富に展開しています。カフェスペースもあるので、珈琲と一緒にほっと一息つく時間を過ごしてみては?
【スポット情報】
■住所:京都府京都市上京区桝屋町1(MAP)
■アクセス:京都市営地下鉄「丸太町駅」から徒歩15分
【9】かつて幕末の志士も駆け抜けた!?「竜馬通り商店街」
日本酒で有名な京都の伏見区にある「竜馬通り商店街」。坂本龍馬ゆかりの旅籠「寺田屋」のすぐ近くにある商店街で、「寺田屋事件」の際には龍馬がこの商店街を通って逃げたとの逸話も残っています。
このあたりに遊郭ができた約300年前、遊女に着物や日常雑貨を売る店が軒を連ねたのが「竜馬通り商店街」の原型だそうです。
1996年から石畳やガス灯風の街灯を設置するなど景観の整備が行われ、現在も観光客や地域の人々に愛される存在となっています。
個性的なバーやクラフトビールが飲めるお店などもあり、夜まで楽しめるのも魅力。伏見の酒蔵巡りのついでに立ち寄りたいおすすめスポットです。
【スポット情報】
■住所:京都府京都市伏見区車町273(MAP)
■アクセス:京阪「中書島駅」から徒歩5分
【10】京都の映画文化と歴史を感じる「大映通り商店街」
京都市右京区の太秦は、言わずと知れた映画の聖地。「松竹」や「東映」の撮影所や、映画のテーマパーク「東映太秦映画村」があることでも知られるエリアです。
そんな太秦にある「大映通り商店街」は、映画の撮影所とともに発展してきた商店街。商店街のストリートは映画フィルムがデザインされており、街灯サインの上には映写機のモチーフが取り付けられているなど、映画関連の飾りをあちこちで見ることができます。
「大映通り商店街」のシンボルともいえるのが、高さ約5メートルの「大魔神像」。
映画イベント用に地元の美術会社により製作され、ずっと倉庫に眠っていたこの像を「キネマのまち太秦のシンボルに」と修復して商店街のスーパー前に設置されたそうです。
サンタの格好やマスクをつけた姿など、いつもと違う格好の大魔神を見ることができるかも。商店街に行った際には要チェックです!
【スポット情報】
■住所:京都府京都市右京区太秦桂ケ原町17-70(MAP)
■アクセス:京福電鉄「太秦広隆寺駅」から徒歩1分
京都の商店街には懐かしさと新しさがいっぱい!
装飾を工夫したりおしゃれなお店がオープンしたりと、京都の商店街は現在も進化し続けています。
レトロながらも新しい魅力がいっぱいの京都の商店街。ぜひじっくりと散策してみて。
Text:中村ゆか、編集部