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重曹とクエン酸を使い分けることで、家中の汚れがきれいになります。
また、重曹とクエン酸はナチュラルクリーニングでも大活躍。刺激の少ない掃除アイテムを求める人にとっても重宝する存在です。
重曹とクエン酸をどのように掃除に使用するのか、掃除場所や注意点についてご紹介します。
重曹とクエン酸の特徴
掃除に大活躍する重曹とクエン酸。それぞれにどのような特徴があるのか、見てみましょう。
重曹
重曹は炭酸水素ナトリウムです。水と混ぜると弱アルカリ性に変化します。医療用・工業用・食用とありますが、ドラッグストアやスーパー、100均で手に入るのは工業用か食用です。掃除に使うのであれば、工業用を選びましょう。
重曹には油汚れ、手垢、腐敗臭や血液といった酸性の汚れを中和する働きがあり、ナチュラルクリーニングでも活躍する存在です。
クエン酸
クエン酸は酸性であり、水垢や石けんかす、トイレといったアルカリ性の汚れを掃除する際に活躍します。
クエン酸=酸っぱいというイメージがあるのではないでしょうか。そのイメージは間違っておらず、掃除用のクエン酸自体もツンとするようなにおいがわずかにあります。しかし掃除後、時間が経てばにおいは消えるので安心してくださいね。
クエン酸での掃除後は、雑菌やアルカリ汚れが増えるのを予防する効果も期待できます。
重曹とクエン酸の使い方
重曹とクエン酸は粉末です。掃除で使う際は、どちらも同じような形式で使用します。
【重曹のおもな使い方】
●重曹水:水100mlと重曹小さじ1を混ぜる。漬けたりスプレーで撒いたりして使用。
●重曹ペースト:重曹と水を3:1の割合で混ぜる。汚れのこびりつきがひどい場所にパック・クレンザーとして使用
●粉のまま:振り撒いて使用する。におい消しに活躍。
【クエン酸のおもな使い方】
●クエン酸水:水200mlとクエン酸小さじ1を混ぜる。重曹同様、つけ置き・スプレーとして活用。
●クエン酸ペースト:クエン酸と水を9:1で混ぜる。頑固な水垢掃除に便利
どちらも分量の割合は目安です。汚れに応じて、濃度を調整してみてください。
重曹を使う掃除場所
重曹を使う掃除場所は、酸性汚れの多い場所です。
酸性汚れの多い場所といえば、油がこびりつきやすいキッチン周りや皮脂汚れの集まる玄関など。
それぞれの場所でどのように重曹を使い何を掃除できるのか、重曹を使った代表的な掃除内容をご紹介します。
(1)電子レンジ
電子レンジには油汚れだけでなく、においも残っています。どちらも酸性汚れであり、さらに電子レンジは食品を入れる電子機器なため、酸性汚れに強く人体に害の少ない重曹での掃除がぴったりです。
カップに水と重曹を混ぜて、電子レンジでチンをしましょう。油汚れが重曹水の蒸気で浮き上がり、落としやすくなります。電子レンジ内のにおいも、重曹水の蒸気がキャッチ。
水と重曹の割合は、水4:重曹1になるようにしてください。
(2)コンロ周り
コンロ周りの油汚れには重曹スプレーを撒きましょう。軽い汚れなら、撒いたあとに布巾で拭き取ればOKです。しつこい油汚れは、スプレー後しばらく放置してからスポンジなどでこすり取ります。
あまりに汚れが浮かない場合、重曹ペーストでパックをしておくと落としやすくなります。
(3)靴の消臭
湿気が溜まりやすいブーツ類、においがこもったスニーカーなどには、重曹を粉のまま使用しましょう。
ストッキングに重曹を詰め込み、口を縛って靴の中にイン。これだけで重曹が湿気を吸いながら、消臭をしてくれます。重曹を靴に直接ふりかけても良いですが、靴の中に残った重曹を全て取り除くのは困難です。少し手間ですが、ストッキングに入れて使いましょう。
クエン酸を使う掃除場所
クエン酸はアルカリ汚れの多い場所で活躍します。アルカリ汚れの多い場所といえば、水垢が残る水回りやトイレなどです。
クエン酸でどこのアルカリ性汚れをどのように落とせるのか、見てみましょう。
(1)シンク・お風呂・洗面台の水垢
白い水垢が残っている場所に、クエン酸スプレーを撒きます。その後、10分ほど放置してスポンジでこすると、きれいになります。
お風呂場の鏡といった何度掃除を繰り返しても水垢が発生してしまう場所に、覚えはないでしょうか。そういった場所はクエン酸スプレーで掃除をすると、その後の水垢ができにくくなりますよ。
(2)トイレの黄ばみ
トイレの便器や壁紙についた黄ばみ汚れは、尿石です。時間が経った尿石は硬くなり、落としにくくなっているでしょう。
まだ比較的新しい黄ばみであれば、クエン酸スプレー後ブラシでこすればすぐに落ちます。落ちにくくなった黄ばみ汚れは、トイレットペーパーパックがおすすめ。クエン酸スプレーをした場所にトイレットペーパーを置き、さらにその上からクエン酸スプレーをしましょう。汚れにしっかり浸透し、落ちやすくします。
便器に触れることに抵抗がないのであれば、ペーストをパックして使うとさらに効果的です。汚れに応じて、対応してみましょう。
(3)ヤニ汚れ
たばこのヤニで黄色くなった汚れは、クエン酸スプレーを撒いて雑巾で拭き取ればOKです。
ヤニ汚れがつく場所は壁や家具が多いのではないでしょうか。クエン酸が残ると素材を傷める可能性があるため、スプレー後は手早く拭き取りましょう。