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しらすってどんな魚なの?
しらすはスーパーなどで手軽に手に入る海の幸のひとつ。ごはんのお供にピッタリですよね。そんな「しらす」ですが、実は魚の名前ではなく、イワシ類などの稚魚の総称のことをいいます。3~5月に獲れる春しらすは特に甘みがあり美味しいですよ。加工方法により、主に4種類に分けられています。
・生しらす……無加工のしらす
・釜揚げしらす……生しらすを釜茹でしたもの(水分量約80%)
・しらす干し……釜茹で後少し乾燥させたもの(水分量約70%)
・ちりめんじゃこ……しっかりと乾燥させたもの(水分量約50%)
しらすに豊富な「カルシウム」の働きとは?
しらすには、日本人に不足しがちな栄養素「カルシウム」が豊富に含まれています。カルシウムは体内に最も多く存在するミネラル。99%が骨や歯に存在し、残りの1%が血液や筋肉などに分布しています。このたった1%のカルシウムが、生命の維持活動に重要な役割を果たしています。
(1)骨や歯を強くする
骨の主成分はカルシウムであり、骨の強度を保つ上で欠かせない成分です。ですが、血液中のカルシウムが不足すると、骨は自らを壊してカルシウムを補おうとするため、骨が弱くなってしまいます。そのため、不足分は食べ物から補う必要があります。
(2)筋肉をスムーズに動かす
カルシウムは筋肉を収縮させる時に必要で、不足すると足がつりやすくなるなど、トレーニングや日常生活に影響を与えることがあります。心臓が規則正しく拍動できるのも、カルシウムが働いているからなんですよ。
(3)心身をリラックスさせる
カルシウムには、脳の興奮を抑え、気持ちを落ち着かせる働きがあります。そのため、カルシウム不足=イライラとイメージされがちですが、血中カルシウムは濃度が一定に調節されているため、カルシウムが不足しても即イライラすることはありません。
【300kcal以下】しらすのおすすめレシピ3選
程良い塩気とうま味を持つしらすは、小さいけれど存在感バッチリ! 素材の美味しさをグッと引き出してくれるので、シンプルな味付けでも美味しく仕上がりますよ。
【1】しらすとわかめの梅ごはん
さっぱりとして美味しい風味豊かな炊き込みご飯♪
梅干しに含まれるクエン酸が、カルシウムの吸収を高めます。
◆材料(4~5人前)
- 米……2合
- 釜揚げしらす……40g
- 乾燥わかめ……大さじ2
- 梅干し……3個
- 料理酒……大さじ1
- 白だし……大さじ1
- 白いりごま……お好みで
- かつお節……お好みで
◆作り方
- 1.米は洗ってザルにあげておく。
- 2.炊飯釜に米、料理酒、白だしを入れる。2合の目盛りまで水を加え、軽く混ぜる。
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3.乾燥わかめ、ほぐした梅干し、しらすをのせ、炊飯する。
- 4.茶碗に盛り、お好みで白ごまやかつお節をトッピングする。
【2】新じゃがとしらすのチーズガレット
外はカリカリ、中はもっちり♪
おかずにお弁当に、ワインに合わせておつまみにもおすすめです。
◆材料(2人前)
- 新じゃが……200g
- 釜揚げしらす……40g
- シュレッドチーズ……30g
- 青のり……小さじ1
- マヨネーズ……大さじ1
- 片栗粉……大さじ1
- 塩……ふたつまみ
- オリーブオイル……大さじ1
◆作り方
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1.新じゃがは皮をよく洗い、皮付きのまま千切りにする。(水にはさらさないでOK)
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2.ボウルに(1)のじゃがいも、しらす、シュレッドチーズ、青のり、マヨネーズ、片栗粉、塩を入れ、よく混ぜ合わせる。
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3.フライパンにオリーブオイルの半量を熱し、(2)を入れて全体に丸く広げ、ヘラで軽くおさえる。こんがり焼き色がついたら裏返す。
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4.残りのオリーブオイルを鍋肌からまわし入れ、火が通るまで5分程焼く。
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5.両面がこんがりと焼けたら取り出し、食べやすい大きさに切る。
【3】小松菜としらすの海苔和え
カルシウムをしっかり摂りたい方におすすめなメニュー。
小松菜にはカルシウムやビタミンCが豊富で、ストレスによる身体の不調を改善してくれますよ。
◆材料(2人前)
- 小松菜……1束(約200g)
- 釜揚げしらす……20g
- 白いりごま……大さじ1
- 焼きのり……20cm角1枚
- 濃口醤油……小さじ1/2
- オイスターソース……小さじ1/2
- ごま油……小さじ1
◆作り方
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1.小松菜は洗って3cm幅に切る。耐熱皿に乗せてラップをし、600Wの電子レンジで2分30秒加熱する。水にさらして粗熱をとり、水気をしっかりと絞る。
- 2.(1)をボウルに入れ、しらす、白ごま、醤油、オイスターソース、ごま油を加えて和える。
- 3.最後に焼きのりを手で小さくちぎって入れ、軽く和える。
まとめ
今回は春に旬を迎える、カルシウムたっぷりのしらすレシピをご紹介しました。カルシウムは骨を作るだけでなく、様々な生命活動に寄与しています。全ての年代で不足しがちな栄養素なので、意識して摂るように心掛けましょう。ぜひご紹介したレシピを参考に、美味しいしらす料理を楽しんでくださいね♪