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ハーブは室内で育てられる?室内栽培のポイントを解説
育てるのが難しそうに思える“ハーブ”ですが、実は丈夫で育てやすい種類が多いので、ガーデニング初心者の方にもおすすめの植物です。
育て方のポイントを押さえることで、室内で育てることも可能ですよ。
そこで、ここからはハーブを室内で上手に育てるためのポイントを3つ解説していきます。
(1)日当たり・風通しの良い場所に置く
基本的にハーブは日当たりと風通しの良い場所を好みます。そのため室内で育てる場合、日当たりの良い窓辺に置くのがおすすめです。
もし、どうしても日当たりや風通しを確保できない場合は、日中は屋外に移動させたり、日陰でも育てやすい種類のハーブを選んだりすると良いでしょう。
(2)水を与えすぎない
ハーブは多湿が苦手な種類が多いので、水を与えすぎると枯れてしまうことも。そのため土がまだ湿っている状態のときは、水やりを控えましょう。
なお、ハーブの水やりには「◯日に1回」というような決まりはなく、基本的に土の表面が乾いてきたタイミングで行います。
そして水やりをする際は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。鉢皿に溜まった水はそのままにすると根腐れの原因になるので、すぐに捨ててくださいね。
(3)苗から育てると失敗が少ない
ハーブを育てる際は、種よりも苗から育てることをおすすめします。種から育てると発芽するまでに時間がかかりますし、ハーブ栽培に慣れていない初心者の方だと失敗してしまうことがあるからです。
なお、ハーブの苗を選ぶときは次のポイントをチェックしましょう。
【茎】
・徒長(=ひょろひょろと茎が伸びた状態)していないか
・太くしっかりとしているか
【葉】
・色が濃く綺麗な緑色であるか
・虫食いがないか
・葉が茂っているか
ハーブ初心者にもおすすめ!室内で育てやすいハーブ【5選】
ここからは、室内で育てやすいハーブを5つ紹介していきます。育て方のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
(1)バジル
パスタやピザなどのイタリア料理によく使われる「バジル」は、室内でも育てやすいハーブの一つです。
初心者でも比較的簡単に育てられるので、どのハーブを育てるか迷ったらバジルを育ててみるのがおすすめですよ。
〜バジルの育て方のポイント〜
【置き場所】
日当たりと風通しが良い場所を好みます。ただし強い日差しには弱いので、特に夏は直射日光に当たらない場所に置くことをおすすめします。
また、バジルは暑さに強く寒さに弱いので、寒い冬は室内の暖かい場所で管理しましょう。
【水やり】
乾燥に弱いので、水を切らさないように気を付けましょう。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
【摘芯】
バジルは6〜7月頃に「摘芯」という作業を行うことで、収穫量を増やすことができます。
摘芯とは茎の先端をカットして、脇芽を伸ばすことを言います。カットした部分から分岐して脇芽が出て葉っぱの数も増えるので、収穫量がアップしますよ。
【収穫】
バジルは7〜10月頃が収穫期です。外側の葉から収穫していきましょう。
(2)ローズマリー
「ローズマリー」は、肉料理や魚料理にぴったりのハーブです。香りが良く虫も付きにくいので、室内で育てるのにおすすめですよ。
秋から初夏にかけて薄紫色の綺麗な花を咲かせるので、観賞用としても楽しめます。
なお、ローズマリーには真っ直ぐに伸びる「直立性」と地面を這うように伸びる「匍匐(ほふく)性」がありますが、室内で育てる場合は「直立性」のものがおすすめです。
〜ローズマリーの育て方のポイント〜
【置き場所】
日当たりと風通しの良い場所を好みます。湿気には弱いので、特に風通しには気を配りましょう。
【水やり】
湿気に弱いので、水を与えすぎないように気を付けましょう。
【収穫】
湿気が多くなる梅雨の時期に、切り戻しをかねて収穫しましょう。太い茎を残して、小さな茎や伸びた葉っぱを10~15cmくらいカットします。
一度にたくさん切ってしまうと花が咲きにくくなる場合があるので、使う分だけカットしましょう。
(3)イタリアンパセリ
サラダやピザなどのトッピングとして使われることの多い「イタリアンパセリ」は、室内でも育てやすいハーブです。
一般的なパセリと比べて苦味が少ないので、食べやすいのが嬉しいポイントです。さらに一年中収穫できるので、気軽に料理にプラスできますよ。
〜イタリアンパセリの育て方のポイント〜
【置き場所】
日当たりと風通しの良い場所を好みます。暑さにやや弱いので、夏は日が当たりすぎないレースカーテンのある窓辺に置くと良いでしょう。
【水やり】
乾燥を好むので、水を与えすぎないようにしましょう。ただし、乾燥しすぎてしまうと茎が固くなってしまいます。そのため土が乾いたときはたっぷりと水を与えてくださいね。
【収穫】
イタリアンパセリは本葉の数が12~15枚程度になったら収穫できます。根元を2~3cm残して外側の葉から収穫しましょう。
なお、収穫の際は常に10枚程度の葉を残しておくと、そこから新しい葉が生えてくるので一年中収穫できますよ。
(4)ミント
清涼感のある爽やかな香りが特徴の「ミント」は、とても丈夫で育てやすいハーブです。生育旺盛なので室内でもよく育ちます。
収穫したミントはハーブティーや料理、アロマなどに幅広く活用できますよ。
〜ミントの育て方のポイント〜
【置き場所】
日当たりと風通しの良い場所を好みますが、直射日光には当たらないようにしましょう。半日陰でも十分に育ちます。
【水やり】
土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。
【植え替え】
ミントは多年草のものが多いため、数年に渡って芽吹きます。また、生育旺盛なので同じ鉢植えに植えていると根詰まりしやすくなってしまいます。
そのため年に1回は植え替えをして、根詰まりを防ぎましょう。
【収穫】
ミントは基本的に一年を通して収穫できます。なお、葉や茎が茂ってしまうと蒸れやすくなるので、剪定を兼ねて定期的に収穫しましょう。
(5)ルッコラ
ゴマのような風味とピリッとした辛さが特徴の「ルッコラ」は、パスタやサラダなどの料理にぴったりのハーブです。
プランターや室内でも育てやすいので、初心者の方でも気軽に栽培できますよ。
〜ルッコラの育て方のポイント〜
【置き場所】
日当たりと風通しの良い場所を好みます。直射日光には弱いので、夏はレースカーテンのある窓辺や半日陰に置いて管理しましょう。
【水やり】
多湿に弱いので、水を与えすぎないようにしましょう。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
【収穫】
ルッコラは真冬以外であれば、ほぼ一年中収穫が可能です。
葉が10〜15cm程度に育ったら、根元からカットして収穫しましょう。収穫の際は、新芽を切ってしまわないように気を付けてくださいね。
ハーブを室内で育てて料理や香りを楽しもう
「室内でハーブを育ててみたい」という人に向けて、室内で育てやすいハーブや育て方のポイントを解説しました。
育てるのが難しそうに思えるハーブですが、室内で育てられるハーブは意外にたくさんあります。育て方のポイントも確認しておくことで、室内でも失敗せずに育てることが可能ですよ。
お気に入りのハーブを室内で育てて、料理や香りを楽しみましょう♪
※通販サイトにより価格は変動する場合があります