目次
まるごと使える柚子(ゆず)の魅力とは?
ゆずは1年を通して流通していますが、旬は11月から12月頃。夏に出回る青ゆずに比べ、旬の時季の黄ゆずは香りが強く果汁も豊富です。冬至のゆず風呂を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は“捨てるところがない”と言われるほど、使い道が豊富な果物なんですよ。皮は刻んだり、すりおろして香りづけに使ったり、中をくりぬいて器としても使えます。実は搾って果実酢に、種は化粧水にすることもできます。上手に使ってまるごと楽しみたいですね。
癒しとダイエットに!ゆずの栄養と働きを解説
ゆずは栄養面でも“捨てるところがない”果物。果肉だけでなく果皮にも、冬の元気とダイエットに欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。
(1)ビタミンCが風邪を予防
ゆずの皮や果肉に含まれるビタミンCの含有量は柑橘類の中でもトップクラスで、なんとレモンの約3倍と言われています。ビタミンCには免疫力を高める働きがあるので、冬の風邪予防にピッタリです。
(2)ヘスペリジンが血の巡りを改善
ヘスペリジンとは柑橘類に含まれるポリフェノールの一種で、皮の内側の白い部分に多く含まれています。毛細血管の強化、血流改善、血中コレステロール値の改善など、様々な働きをもつため、肩こりや冷えに伴う疲労感やむくみの軽減効果が期待できますよ。
(3)香気成分でリラックス・睡眠の質向上
ゆずの皮に含まれる香り成分リモネンは、スッキリとした爽やかな香りが特徴。アロマオイルにも使用されており、ストレスの軽減や安眠効果が期待できます。また、肌の水分を蒸発させないように守る働き(保湿)もあるので、元気に冬を越すための秘訣がたっぷり詰まった果実と言えます。
【300kcal以下】ゆずの香り豊かなダイエットレシピ3選
色々な料理に使えるゆずは、風味際立つ名脇役。爽やかで上品な香りがおうちごはんをグレードアップしてくれますよ。今回はそんなゆずを使った、300kcal以下で楽しめるレシピを3つご紹介します。
【1】ゆず香る♪あさりと切干大根の炊き込みご飯
鉄分、食物繊維が摂れる炊き込みご飯。
ゆずの香りが口いっぱいに広がります♪
◆材料(4~5人前)
- 米……2合
- あさり水煮缶……1缶(固形量80g)
- 切干大根(乾燥)……20g
- ゆず……1/2個
- 刻みねぎ……適宜
- 料理酒……大さじ1
- 薄口醤油……大さじ1
- 塩……小さじ1/2
◆作り方
- 1.米は洗ってザルにあげておく。
-
2.切干大根は水でさっと洗って汚れを落とし、水気を絞って2cmの長さに切る。ゆずは包丁で薄く皮をむいてから果汁を搾る。むいた皮は千切りにする。
- 3.炊飯釜に米、あさりの煮汁、ゆず果汁、酒、醤油、塩を入れる。2合の目盛りまで水を加え、軽く混ぜる。
-
4.あさりの身と切干大根をのせて炊飯する。
- 5.炊きあがったら、ゆずの皮を入れて一緒に混ぜ合わせる。茶碗に盛り、刻みねぎをトッピングする。
【2】鶏肉の柚子味噌焼き
鶏肉は味噌漬けすることでやわらかく仕上がります。
冷めても美味しいのでお弁当のおかずにもおすすめ!
◆材料(2人前)
- 鶏もも肉……200g
- ゆずの皮……適量
- サラダ油……小さじ1
- 【A】
- 白味噌……大さじ2
- 砂糖……小さじ1強
- 料理酒……小さじ2
- ゆず果汁……小さじ1
◆作り方
-
1.ボウルに【A】の材料を混ぜ合わせ、ゆず味噌を作る。ゆずの皮は千切りにする。
-
2.鶏肉は半分に切る。皮にフォークで数カ所穴をあけ、(1)に漬けて冷蔵庫で30分以上おく。
-
3.フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を皮面から強火で焼く。焼き色がついたら反対側も同じように焼く。
- 4.フタをして弱火で10分程蒸し焼きにする。串を刺して肉汁が赤くなければOK。
- 5.食べやすい大きさに切り、お皿に盛る。ゆずの皮をトッピングする。
【3】スモークサーモンのゆずマリネ
ゆずの爽やかな香りが上品なひと品。
おもてなしにもおすすめです。
◆材料(2人前)
- スモークサーモン……80g
- 玉ねぎ……1/2個
- ゆずの皮……適量
- 【A】
- ゆず果汁……大さじ1
- 穀物酢……大さじ1
- オリーブオイル……大さじ1
- 砂糖……小さじ1
- 塩……ふたつまみ
- ブラックペッパー少々
◆作り方
-
1.スモークサーモンは長さを半分に切る。玉ねぎは薄くスライスし、水にさらして水気を絞る。ゆずの皮は千切りにする。
-
2.ボウルに【A】の材料を混ぜ合わせてマリネ液を作る。
-
3.(2)のボウルに玉ねぎとスモークサーモンを入れて和え、ラップをかけて冷蔵庫で1時間程漬け込む。
- 4.お皿に盛り、ゆずの皮をトッピングする。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ゆずはまるごと使えて、免疫力アップや冷え改善など様々な効果が期待できる冬の果物です。ゆず風呂でリラックス。料理に加えて栄養をいただく。気分や体調でお好みの使い方を楽しんでくださいね。