著者は、漫画家にしてコラムニストにして会社員にして人妻のカレー沢薫さん。その自虐文体と非リア性で、“21世紀のナンシー関”とも称される。近刊エッセイ『ブスの本懐』(太田出版)では、透徹したブス分析を展開。「世界一ブスに厳しいブス」として世間を震撼させた。
リア充を憎悪し、ブスをディスり、「敗者ですが何か?」と開き直る彼女による言葉の数々は、なぜか現代人の疲弊した心を癒してくれる。
本書に掲載されているのは、
「巻くだけダイエット――巻くところまでいけない」
「負けるのに技術はいらない。私ぐらいの達人になると、呼吸をするがごとく負けている」
「私は正真正銘血統書付きのブスだ、雑種はすっこんでろ」
「ゆるふわモテガールってお前の下半身のことだろ!」などなど。
……鋭い。名言に触れれば触れるほど、「よくぞ言ってくださったぁぁぁあぁああぁあああ!」とスカッとすること請け合い。
心がささくれ立ち気味な非リア充女子たちに、全力でお勧めする一冊!