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大阪では骨董市や蚤の市など骨董品やアンティーク品が楽しめる縁日が、さまざまな場所で開催されています。今回は古い歴史を持つ「四天王寺」の詳細と合わせて、毎月開催されている縁日についてご紹介します。
●縁日の雰囲気やどのような露店が楽しめるのか知りたい
初めて訪れる方にも分かりやすく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
聖徳太子によって建設された「四天王寺」
飛鳥時代の皇太子・政治家として活躍した「聖徳太子」によって、推古天皇元年593年に建設された「四天王寺」(大阪府大阪市天王寺区四天王寺)。日本仏法最初の官寺としても知られており、国内だけでなく海外からも観光客が訪れている大阪の観光名所のひとつです。
他にも「聖徳太子」ゆかりの地は点在し、世界遺産に登録された「法隆寺」や聖徳太子が誕生したと伝えられている「橘寺」など、建設した7つの寺院の総称は「聖徳太子建立七大寺」と呼ばれています。
ここでしか見られない「四天王寺式伽藍配置」にも注目!
「四天王寺」を訪れた際は、特徴的な「四天王寺式伽藍配置」にも注目してみてください。南大門、中門、五重塔、金堂、講堂が南北に一直線に並んでおり、それを回廊が囲む日本で最も古い伽藍構造のひとつなのだそう。
昭和9年室戸台風によって五重塔が倒壊、昭和20年の大阪空襲では境内の9割が焼失するなど、何度も被害にあいましたが再興され建設当時の伽藍配置のまま現存しています。
賑わいを見せる縁日や骨董市を楽しもう
「四天王寺」では毎月21日に「大師会(弘法大師忌)」、毎月22日に「太子会(聖徳太子忌)」と呼ばれている縁日が開催されています。毎月の開催日に行けない方は、春秋彼岸やお盆も開催されているので要チェック! 詳細やおすすめポイントを交えながら、ご紹介していきます。
毎月21日開催の縁日「大師会(弘法大師忌)」
平安時代初期の僧「空海(弘法大師)」の月命日である21日に開催されている「大師会(弘法大師忌)」。“お大師さん”と呼ばれる縁日で、境内には200店舗の露店が立ち並び、賑わいを見せる光景は圧巻。「聖徳太子」ゆかりの地で毎月開催されるということもあり、地元の方や県外の方も毎月訪れているリピーターが多いのだそう。
開催時間は9:00〜15:00頃となっており、入場は無料。終日たくさんの方が訪れる縁日なので、ゆったりと過ごしたい方や露店を見て回りたい方は、開始時刻から午前中に訪れるのがおすすめ。現金払いのお店が多いため、両替や小銭の用意をしていくとお買い物がスムーズですよ。
初心者も楽しめる! 骨董市で掘り出し物を見つけるコツ
骨董市でのお買い物は「骨董品に詳しくないといけないのではないか」「初心者のお買い物はハードルが高いのではないか」と、気になってはいるものの足を運べない方もいるのではないでしょうか。1度訪れてみると、縁日の賑やかな空間が楽しい! 掘り出し物を見つけることができて楽しい! とハマる方が多い「大師会(弘法大師忌)」。
「大師会」は出店店舗数が多く、ふらっと気軽に立ち寄れるアットホームな空間なので、初心者の方にもおすすめ。さまざまなジャンルの品物が販売されており、ローカルフードや懐かしいグルメの屋台などが出店しています。
境内には、骨董品、食器、アンティーク品、洋服、着物や帯などが楽しめる露店が出店していますが、ジャンルごとに立ち並んでいるわけではなく色々な場所に点在しています。初心者の方はまずは境内全体をグルッと1周し、さまざまなお店の品物をチェックしましょう!
「何を買おうか決めていない」という方でも大丈夫! 1つひとつお店を眺めていると、自分好みのものやずっと欲しかった懐かしい品物との出会いが待っているかも!? ウィンドウショッピングも存分に楽しめるので、のんびり散策するのも楽しいですよ。
一点ものや一目惚れした品物は、迷わずその場で購入するのがおすすめ! 毎月開催されていますが、品物との出会いはその日限り。特に骨董品は味のあるレトロなデザインのものが多く、ぜひお気に入りの品物を見つけてみてください。
もっと「大師会」を満喫したい! 掘り出し物を見つけたい! という方は、ぜひ気軽に店主に話しかけてみてください。売り手だからこそ分かる品物のよさや歴史をじっくり聞けるチャンス! 骨董品や商品を介したコミュニケーションが楽しめるのも「大師会(弘法大師忌)」ならではの楽しみ方ですよ。ぜひチャレンジしてみてください。
毎月22日開催の「太子会(聖徳太子忌)」も要チェック
「四天王寺」を建設した「聖徳太子」の月命日である毎月22日に開催されている「太子会(聖徳太子忌)」。「大師会(弘法大師忌)」より露店の店舗数は少なくなるものの、 「太子忌(たいしき)」 として親しまれている縁日です。
同日には縁日だけでなく、毎月22日に限り「聖徳太子」の一生を描いた絵をおさめる絵堂が一般公開されます。また通常は拝観有料の「中心伽藍」が無料開放されるので、ぜひこの機会に訪れてみてください。
※「五重塔最上階回廊」の開放は2023年2月現在は中止中。
「四天王寺」へのアクセス方法
「四天王寺」の最寄駅は、環状線・地下鉄 御堂筋線・谷町線「天王寺駅」から徒歩約12分、地下鉄「谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘駅」からは約徒歩5分、近鉄「南大阪線・阿部野橋駅」から徒歩約14分の場所にあります。周辺には飲食店やカフェも多いので、ランチやカフェの道中に訪れるのもおすすめです。
クルマで訪れる際は、「西大門」に隣接された有料パーキングがあり、最大34台まで駐車可能。台数に限りがあるため、乗り合わせて訪れることをおすすめします。
「四天王寺」と合わせて立ち寄りたいおすすめカフェ2選
「四天王寺」周辺にあるおすすめのカフェ2選をご紹介します。ぜひ「大師会(弘法大師忌)」や「太子会(聖徳太子忌)」と合わせて、立ち寄ってみてください。
1.【天王寺】YARD Coffee & Craft Chocolate
JR「天王寺駅」から徒歩約5分の場所にある「YARD Coffee & Craft Chocolate(ヤードコーヒー&クラフトチョコレート)」(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町)。店名になっているYARD(ヤード)は“庭”を意味しており、年齢や性別に関係なく、思い思いのシーンに合わせて集う庭のように過ごしてほしいという思いが込められているのだそう。リラックスできる店内では、原材料や素材にこだわったコーヒー、チョコレート、スイーツが楽しめます。
ランチ後のデザートやお散歩の道中のコーヒータイムには、同店自慢のコーヒーとスイーツはいかがでしょうか? 産地別のコーヒー豆で抽出されたコーヒーメニューは、それぞれ香りやコクが異なるので、飲み比べも楽しんでみて。素材を活かした出来立てのスイーツは、マフィンやケーキなどレパートリー豊富。落ち着いた空間で、癒しのカフェタイムを過ごしてみてください。
店名:「YARD Coffee & Craft Chocolate(ヤードコーヒー&クラフトチョコレート)」
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-3(MAP)
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日、第1・3・5水曜日
2.【四天王寺夕陽丘ケ駅】四天王寺茶屋
和モダンの空間で、ランチやカフェが楽しめる「四天王寺茶屋」(大阪府大阪市天王寺区四天王寺)。JR「天王寺駅」から徒歩約12分、Osaka Metro「四天王寺夕陽ケ丘駅」から徒歩約6分、「四天王寺」から徒歩圏内の場所にあります。本格抹茶や和スイーツが人気で、看板商品の「生わらび餅」はとろけるような口どけでおいしい! と話題に。賞味期限20分と繊細なスイーツですが、イートインだけでなくお土産に購入される方も多いのだそう。
「四天王寺」の道中に立ち寄る際は、ぜひイートインで自慢のスイーツをご賞味あれ! 「四天王寺ロール」は、濃厚な味わいの抹茶をたっぷりと使用した逸品。中には栗のペースト入りクリームとわらび餅が入っており、外側は抹茶味のチョコレートでコーティング。食感とさまざまな和スイーツが1度に味わえます。ぜひ、お好みのドリンクと合わせて堪能してみてください。
大阪にある「四天王寺」で縁日を楽しもう
大阪の歴史と文化が感じられる「四天王寺」は、大阪観光には欠かせない観光名所のひとつ。初心者にもおすすめの骨董市や縁日が楽しめるので、ぜひ開催日に訪れてみてください。