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100均の観葉植物でも大きくなる!安い理由や選び方のポイントは?
100均ではたくさんの観葉植物を買うことができますね。しかし園芸店で販売しているものとどう違うのか気になる人もいるのではないでしょうか?
本章では、100均の観葉植物の特徴や選び方について紹介します。
100均の観葉植物は枯れやすい?
100均の観葉植物はリーズナブルなので、枯れやすかったり大きくならなかったりするなどのデメリットがあると思うかもしれません。しかし100均での観葉植物もしっかり管理して育てると丈夫に大きく生長させることができます。
100均の観葉植物がリーズナブルなのは、小さい苗で販売するためです。生産段階や店頭管理の手間を減らすことで価格を抑えています。
例えば「ダイソー」では330円の観葉植物もありますが、金額が高い分苗のサイズも大きいです。そのため、100均の観葉植物でも育て方さえ間違えなければ、十分大きくなります。
100均の観葉植物を選ぶ時のポイント
100均にはたくさんの種類の観葉植物が並んでいます。大きく元気に育てるためには、店頭で選ぶ時にいくつかのポイントをチェックしておきましょう。
まず、100均は園芸専門店ではありません。そのため、店頭の観葉植物1つ1つが丁寧にお世話されていることも少ないです。室内に陳列されている場合がほとんどなので、日光も当たりにくく風通しが悪いことも。そのため、お店に並んでいる期間が長いものは、どんどん元気がなくなっていく場合があります。元気な苗を選ぶためには、できる限り入荷したてのタイミングを選びましょう。
お店によっては「本日入荷」などと書かれている場合もあります。また、苗を持ち上げて株元にぐらつきがないか、枯れ葉が多くないかチェック。土の表面にカビや虫がついていないかも確認してから元気なものを選びましょう。
100均の観葉植物の育て方のポイント
100均で購入した観葉植物を大きくしていくには、正しい育て方をすることが大切。初心者の人は事前に育て方をチェックして、失敗のないようにしていきましょう。
(1)購入後はすぐに鉢へ植えつけを
100均の観葉植物は小さいビニールポットに入っていることが多いです。この状態は土も少なく、そのままにしていても大きくなりません。
購入後は1まわり~2まわりほど大きい鉢に植えつけましょう。新しい土を入れて根がのびのびと広がっていけるようにすることが大切です。
(2)育てる品種の特徴を調べておく
100均の観葉植物といってもその種類は実に豊富。それぞれで育て方にも違いがあります。そのため、購入した時は品種の名前をチェックして、その特徴を把握しておきましょう。
乾燥気味の土が好きなもの、日光をたくさん必要とするものなど、それぞれで特徴が異なるのでネットなどで調べておくと失敗も少なくなります。
(3)正しい水やり方法をチェック
観葉植物の基本的な水やりの仕方は、土の表面が乾いてからたっぷり与えること。土の中の空気を入れ替える目的もあるので、鉢底からあふれるくらい水をあげます。その時に受け皿やプランターカバーに溜まった水は必ず捨ててください。
水が溜まったままだと土が乾きにくくなり、根腐れして枯れてしまう恐れもあります。また、冬は休眠期間であまり生長しないので、水やり頻度も減らします。土の表面が乾いてから数日経ったのちに水を与えましょう。
そして葉からも水分を吸うため、霧吹きで葉に水をかける「葉水」も大切。これは年中行っても大丈夫です。ホコリや虫がつくのを防ぐ目的もあります。
(4)日当たり・風通しのいい場所に置く
観葉植物は室内で管理できますが、日光を好むものも多いです。そのため、日当たりのいい場所に置く方が生長しやすくなります。ただし、直射日光は葉焼けしてしまう恐れもあるので、レースカーテンやブラインド越しの光を当てるようにしましょう。
また、風通しの悪い場所に置くと、土が乾きにくくなって根腐れにつながる恐れもあります。窓際など風通しのいい場所に置いたり、サーキュレーターで空気を循環させたりするといいでしょう。ただし、エアコンやサーキュレーターの風を葉に直接当てると乾きすぎてしまう恐れがあるので避けてください。
(5)定期的な肥料も忘れずに
100均の観葉植物を大きくするためには、定期的に肥料を与えるのがおすすめです。
土の表面にパラパラと撒く固形タイプは「緩効性肥料」といって、水やりするたびに溶けてゆっくり吸収するものです。そのほかに、水やりの時に薄めて使用する液体肥料もあり、これは即効性に優れています。
肥料は春~秋の生育期に与えます。与えすぎも枯れる原因になるので、パッケージに書いている用法用量を守ることが大切です。
(6)鉢底から根が出たら植え替える
観葉植物をしばらく育てていると、鉢底から根が出てくる場合があります。これは、土に根が広がるスペースがなくなってきた根詰まりのサイン。そのため今より1まわり~2まわり大きい鉢と新しい土を用意して植え替えるようにしましょう。
冬は休眠期なので春~秋の生長期に植え替えるのがポイント。また、根詰まり気味でなくても、何年も植えっぱなしにしていると土が硬くなって水分や栄養を吸収しにくくなるので、大きく育てたいならできれは1~2年に1回は植え替えるのがおすすめです。
初心者でも育てやすい!100均のおすすめ観葉植物
100均にはさまざまな種類の観葉植物が売られています。その中でも丈夫で初心者でも育てやすい品種を紹介します。
いずれもポピュラーな品種なので、比較的見つけやすいはずです。
(1)パキラ
パキラはボートのような細長い葉が5~6枚広がるのが特徴。植え替えて徐々に大きい鉢へしていくことで、どんどん葉が大きくボリュームのある形になります。
寒さには強くないので冬になると葉を落とすこともありますが、気温が上がってくるとまた新芽がたくさん出てきます。日光を好むので日当たりのいいリビングなどがおすすめです。
(2)ガジュマル
沖縄で自生しているガジュマルは、独特の樹形が特徴。乾燥気味を好むので、水やりは土がしっかり乾いたことを確認してから行います。
枝がどんどん伸びるため、見た目が悪いなと思ったら剪定して形を整えましょう。切ったところから脇芽が出てくるので、育つと全体的にボリュームが出るようになりますよ。
(3)サンスベリア
サンスベリアは空気清浄の効果があるといわれている観葉植物。肉厚の葉に水分を溜めるので、水やり頻度が少なくて済むのが特徴です。
水やりを忘れてしまってもすぐに枯れる心配がないので、出張などで家を空けることが多い人にも向いています。反対に水を与えすぎると根腐れしてしまう恐れがあるので注意しましょう。
(4)カポック
カポックは丈夫でどんどん大きくなる品種。初心者の人でも育てがいを感じられるはずです。カポックもこまめな水やりを必要とせず、反対に与えすぎには注意します。
日当たりが悪いところでも管理できますが、葉がひょろっと間延びした「徒長」の状態になりやすいです。その場合は定期的に日光浴させることで葉が詰まったボリュームのある株に育てられますよ。
(5)モンステラ
南国モチーフとしても人気のモンステラ。100均では小さな苗で売られていますが、元気に育っていくと葉が顔くらいの大きさにもなります。
とても丈夫なので、水を与えすぎても乾かしすぎてもすぐに枯れることが少なく、特に初心者におすすめです。定期的に植え替えて鉢を大きくしていくと、モンステラもその分大きくなります。
100均の観葉植物を元気に大きく育ててみよう
今回は、100均の観葉植物について紹介しました。100均の観葉植物は小さい苗ですが、正しい育て方をすれば元気にどんどん生長します。
品種ごとの特徴を知って、日当たりや水やりのポイントを押さえておくのが枯らさないコツです。100均なら気軽に手に入れられるので、ぜひこの機会に観葉植物を大きく育ててみてはいかがでしょうか?