目次
- 洗濯機のイヤな臭いはどこから?臭いの種類と原因
- 【1】洗濯槽の裏などで発生するカビの臭い
- 【2】雑菌の繁殖による雑巾臭
- 【3】溶け残った洗剤による臭い
- 【4】排水口から漂う下水の臭い
- 洗濯機の臭い対策!自分でできる簡単な方法を紹介
- 1.洗濯槽クリーナーを使う
- 2.排水口・排水トラップ部分のメンテナンスをする
- 洗濯機の臭いを防ぐためには?日常でできる予防方法
- (1)洗濯機のフタ(ドア)を開けて通気をよくする
- (2)運転前・運転後ともに洗濯物を放置しない
- (3)洗剤・柔軟剤は規定量を守る
- (4)お風呂の残り湯を使うときは洗いのみにする
- (5)糸くずフィルターなどのパーツをこまめに掃除する
- 洗濯機の臭いの原因に合わせた対処法を!
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洗濯機のイヤな臭いはどこから?臭いの種類と原因
洗濯機の気になる臭いは、洗濯槽で増殖するカビや雑菌などが原因です。洗濯機だけでなく洗濯物まで臭ってしまうケースもあるので、臭いの原因を探って適切な対処につなげましょう。
本章では、洗濯機の嫌な臭いの主な原因を4つ解説します。
【1】洗濯槽の裏などで発生するカビの臭い
洗濯機が臭う原因のひとつは、洗濯槽に生えたカビと考えられます。カビは養分や湿気、温度の条件が揃うと繁殖する特徴があり、カビにとって洗濯機の中は好条件な環境です。
洗濯機を繰り返し使用すると、洗剤の溶け残りや衣類の汚れ、髪の毛などが蓄積します。特に洗剤の投入口や糸くずフィルター、洗濯槽の穴は汚れが溜まりやすい箇所です。
また洗濯機の中は風通しが悪く水分が蒸発しにくいことに加え、カビにとって適した温度です。洗濯機の汚れをエサにして、カビが増殖するのです。
洗濯機や洗濯物に黒っぽいカスが付着している場合、黒カビが発生している可能性があります。洗濯物にもカビ臭さが移る前に、後述する方法で対処しましょう。
【2】雑菌の繁殖による雑巾臭
洗濯物や洗濯機から雑巾のような臭いがする場合は、雑菌の繁殖が原因と考えられます。カビと同様に雑菌にとっても、湿気がこもりやすい洗濯機は好条件な環境。洗濯機の中に服やタオルを長時間放置したり、お風呂の残り湯ですすぎを行ったりした場合に、雑菌が増えてイヤな臭いにつながります。
雑菌の一種である「モラクセラ菌」は、衣類などで繁殖すると簡単には除去できません。菌自体が臭うのではなく、菌が出す排泄物が生乾きの臭いを発します。
【3】溶け残った洗剤による臭い
洗濯洗剤の香りに似ているものの、どこか不快な臭いがする場合は、洗剤の溶け残りが原因です。
洗濯物をきれいに洗おうとして規定量以上の洗剤・柔軟剤を入れると、すすぎきれず、洗濯槽に洗剤・柔軟剤が残る場合があり、洗剤の溶け残りをエサにして雑菌が増殖してしまいます。
洗剤の入れすぎだけでなく水温が低い場合も、溶け残りが発生する要因です。特に粉末洗剤は液体洗剤に比べると溶けにくいため、洗剤の投入口を使用する、冬場はぬるま湯で溶いておくといったひと手間が大切といえます。
【4】排水口から漂う下水の臭い
排水口の状態によっては、洗濯機から下水の臭いがすることもあります。排水口が汚れている、「排水トラップ」という部品がついていないなどが臭いの原因です。洗濯機を運転する際、排水口に髪の毛や洗剤カス、糸くずなどが流れて蓄積すると、異臭が発生します。
下水からの臭いを防ぐための排水トラップが設置されていない場合は、排水口から下水の臭いが逆流することもあるでしょう。排水トラップは通販などで入手できますが、取りつけが難しい場合は業者に頼むこともひとつの手です。
洗濯機の臭い対策!自分でできる簡単な方法を紹介
洗濯機の臭いを取る方法には、洗濯槽クリーナーの使用や排水口・排水トラップのメンテナンスが挙げられます。2つの方法をチェックして、気になる洗濯機の臭いを撃退してみてください。
1.洗濯槽クリーナーを使う
洗濯機からカビ臭さや雑巾臭、洗剤の香りが混ざったような不快臭がする場合は、洗濯槽クリーナーを使用してみましょう。洗濯槽クリーナーを使うと、洗濯槽に溜まった汚れにアプローチできます。
洗濯槽クリーナーの主な種類は、塩素系洗濯槽クリーナーと酸素系洗濯槽クリーナーの2種類です。
塩素系洗濯槽クリーナーは、塩素の作用によってカビや雑菌を分解します。製品によるものの、縦型洗濯機やドラム式洗濯機に幅広く対応できる点も特徴です。
酸素系洗濯槽クリーナーは、酸素の力で蓄積した汚れを浮かせて落とします。浮かび上がった汚れをすくい取る手間があるものの、塩素の臭いが苦手な人にとって使用しやすい製品です。ただし、ドラム式洗濯機は非対応のケースが多いため、事前に確認しましょう。
2.排水口・排水トラップ部分のメンテナンスをする
排水口・排水トラップ部分に汚れが溜まると下水の臭いの逆流につながるため、髪の毛やほこり、糸くずなどを取り除きましょう。
排水口付近のお手入れをする際には、まず洗濯機の排水ホースを排水口から取り外します。このとき、ホースに残った水が漏れてくる場合があるため、バケツなどを用意しておくと安心です。
次に、排水口のパーツを外して汚れを落としましょう。取り外せるパーツと取り外せないパーツは住宅によって異なるので、破損を避けるためにも外せない場合は無理に力を加えないほうが無難です。
パーツを取り外した排水口には、パイプ洗浄剤を流します。製品に表記された時間通り放置し、水で流したあと、パーツとホースをもとに戻しましょう。
洗濯機の臭いを防ぐためには?日常でできる予防方法
日常から臭い対策を取り入れることで、洗濯機を清潔に保ちやすくなります。臭い対策に役立つ5つのポイントを紹介するので、実践できそうなことから試してみてください。
(1)洗濯機のフタ(ドア)を開けて通気をよくする
洗濯機を使ったあとは、フタを開けて風通しをよくしましょう。洗濯槽に水分が残った状態でフタを閉めると、湿気がこもってカビや雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯槽の乾燥機能がついている場合は、洗濯後に活用することもおすすめです。
(2)運転前・運転後ともに洗濯物を放置しない
洗濯機の中に洗濯物を放置しないことも、臭い対策のひとつです。汚れがついた衣類や洗濯後の湿った衣類を洗濯機に放置すると、カビや雑菌の増殖につながります。汚れた衣類は洗濯する直前に入れて、運転後は素早く取り出しましょう。
(3)洗剤・柔軟剤は規定量を守る
洗濯洗剤や柔軟剤の入れすぎは溶け残りにつながるため、規定量を守ることが大切です。一般的に洗濯洗剤を多く入れても、洗浄力は規定量と変わりません。洗剤に含まれる成分が衣類を傷めたり、衣類に残った洗剤が肌トラブルを招いたりするケースもあるため、定められた量を投入しましょう。
(4)お風呂の残り湯を使うときは洗いのみにする
お風呂の残り湯を洗濯に利用する場合は、「洗い」のみで使うようにしましょう。お風呂の残り湯には雑菌が含まれているため、「すすぎ」まで風呂水を使用すると、洗濯槽や洗濯物に雑菌がついて増殖する可能性があります。洗濯物や洗濯機の臭いが気になるときは、風呂水の利用自体を控えて様子をみるのも良いでしょう。
(5)糸くずフィルターなどのパーツをこまめに掃除する
洗濯機に付属しているパーツを定期的に掃除することも、日常でできる臭い対策です。洗濯機には糸くずフィルターや洗剤の投入ケース、乾燥フィルターなどがついています。汚れが溜まりやすくカビが発生する原因にもなるので、こまめに汚れを取り除いてみてください。
洗濯機の臭いの原因に合わせた対処法を!
洗濯機の臭いにはさまざまな原因が考えられるので、原因に合った対処をすることが大切です。
洗濯機をこまめに手入れしたり、洗濯方法を工夫したりなど、日頃からできる臭い対策も実践して、洗濯機や衣類をきれいに保ちましょう。
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