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2023年12月に「古都奈良の文化財」が世界遺産登録25周年を迎える奈良では、秋口から来春までの約半年間、その魅力を発信する記念行事を開催。今回はそれに先立って、夏の奈良で開催される幻想的な“六大行事”を紹介していきます♪
奈良公園「第25回なら燈花会」
夏の奈良の夜の恒例イベントとして知られる「なら燈花会」では、「奈良公園」一帯の9会場で約20,000本のろうそくが幻想的な空間を作り出します。“燈花”とは、ろうそくの芯先にできる花の形をしたもののことで、“燈花”ができると縁起が良いといわれています。「浮雲園地」会場では、好きな場所にろうそくを灯すことができる「一客一燈」の体験も。
日時:8月5日(土)~14日(月)19:00~21:30
会場:春日野園地、浮雲園地、浅茅ヶ原、浮見堂、猿沢池・五十二段、興福寺、奈良国立博物館、東大寺、春日大社
※少雨決行。天候などによっては中止する場合があります
高円山「奈良大文字送り火」
1960年に奈良県出身戦没者の慰霊のために始まり、今では戦災・災害で亡くなった人々への慰霊と世界平和を祈る行事としても開催されている「奈良大文字送り火」。関係者による慰霊祭を挙行後、「高円山(たかまどやま)」山麓の「大」の字に点火をして、古都奈良の夏の夜を彩ります。
日時:8月15日(火) 20:00点火
場所:高円山
※荒天の場合は中止
東大寺「万灯供養会(まんとうくようえ)」
世界遺産「東大寺」の大仏さまに灯籠をお供えして、諸霊を供養する行事。「大仏殿」前の石畳に並べられた約2,500基の灯籠が、幻想的な風景を作り出します。
開催時には「大仏殿」正面の「観相窓」が開かれ、普段は中からしか拝めない大仏さまの顔が灯火に浮かび上がる様子を参道正面から拝める貴重な機会となっています。8月13日(日)・14日(月)の19:00から21:00には、無料の夜間拝観も実施。
日時:8月15日(火)19:00~21:30
場所:東大寺
春日大社「中元万燈籠(ちゅうげんまんとうろう)」
世界遺産「春日大社」で2月の節分と8月の年2回だけ行われる行事。平安末期より現在に至るまで、貴族・武士・庶民により寄進された約3,000基もの燈籠の全てに灯をともし、諸願成就を祈願します。
「石燈籠」が整然と並ぶ参道や「釣燈籠」が懸けられる朱塗りの回廊、御神前の仄かな灯かりの「瑠璃燈籠」など、境内が幻想的な美しさに包まれます。
日時:8月14日(月)・15日(火)19:00~21:30
場所:春日大社
元興寺「地蔵会万燈供養(じぞうえまんとうくよう)」
世界遺産「元興寺(がんごうじ)」の国宝・極楽堂(本堂)では、智光曼荼羅(ちこうまんだら)の前に地蔵菩薩2体を安置し、家内繁栄と子どもたちの健やかな成長、世界平和を「地蔵大菩薩」に祈願する法要を、境内の「浮図田(ふとでん)」では「万灯供養」を行います。祈願を墨書した灯明皿に点火され、あたたかな灯が厳かな雰囲気を演出します。
日時:8月23日(水)・24日(木)地蔵会法要17:00~(拝観受付終了20:00)
場所:元興寺
「奈良若草山トワイライト・夜景観賞バス」
若草山山頂へ夕景と夜景を観に行くバスを運行。路線バスでの運行のため、予約不要で乗車できます。天気のいい日には美しいサンセットも楽しめる、癒しの時間が過ごせます。
日時:8月5日(土)~14日(月)の毎日、8月19日(土)~27日(日)の土日
往復料金:大人(中学生以上)600円、子ども(小学生)300円
※現金・交通系ICカード利用可
のりば:JR奈良駅 東口4番のりば、近鉄奈良駅前 奈良交通20番のりば
「平城宮跡・朱雀門ひろば」では「平城京天平祭・夏2023」を開催するなど、“六大行事”以外にも奈良の夏の夜を楽しむイベントはその他にも。
昼とは違う魅力がいっぱいの、夜の奈良へお出かけしてみてはいかがですか?