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犬がトイレを覚えるためには、人間のしつけが必要です。犬はトイレで排泄をする習性がないため、自力で覚えることはできません。トイレのしつけは、お迎えしてすぐに開始するため、事前の準備が必要です。この記事では、犬のトイレのしつけに必要なグッズやしつけの方法、成功のコツや失敗してしまう原因などをまとめました。
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犬は教えないとトイレを覚えない
愛犬をお迎えした方の中には、「犬はトイレを自然と覚えるもの」と思い込んでおられる方も実は珍しくありません。元来、犬という生き物は、排泄を一カ所でするという習性はありません。そのため、トイレで排泄をしてもらうためには、飼い主が愛犬にしっかりとトイレを学習させる必要があります。
なぜ犬にトイレのしつけが必要なのか?覚えていないと困ること
人間社会で暮らす犬に対して、トイレを覚えさせることは必要不可欠といっても過言ではないでしょう。犬がトイレを覚えないと、以下のようなデメリットが発生しやすくなります。
- 家の中が不衛生になる
- 外でしか排泄ができなくなる
- 病気のリスクが高まる
- 病気の早期発見がしにくい
- 外出先でのトイレに困る
毎回あちこちで粗相をされると、家中が不衛生になります。また、散歩のときだけ排泄をする習慣がついてしまうと、悪天候の日など散歩に連れていけない場合、犬は排泄を我慢してしまいます。その結果、膀胱炎や尿結石など病気のリスクが高まります。犬の排泄物は大切な健康のバロメーターでもあります。ペットシーツ(ペットシート)の上で排泄することで、尿や便の異常に気が付きやすくなり、病気の早期発見に役立ちます。
また、愛犬を連れて外出する際、トイレを覚えていないと困ることはたくさんあります。移動中の車内をはじめ動物病院やペットホテル、災害の際の避難所など、公共の施設で粗相をすると、飼い主をはじめ第三者にも迷惑をかけてしまいます。ペットシーツの上で排泄をすることを学習しておけば、環境が変わっても、ペットシーツがあればその上で排泄をすることができます。
犬のトイレのしつけはいつから始める?
トイレのしつけを始めるタイミングに関しては、「お迎えしたその日から」行うことが大切です。そのため、お迎え前にトイレのしつけができる環境を整えておきましょう。また、お迎え直後は環境に慣れておらず、ワンちゃんも不安や緊張を感じています。排泄を失敗しても、叱ったり大きな声を出さないよう注意が必要です。
成犬になってからでもトイレのしつけはできる
成犬をお迎えした場合、トイレのしつけができていないことも珍しくありません。
もちろん、成犬になってからでもトイレのしつけをすることは可能です。しかし、トイレで排泄をしない習慣が身についてしまっている分、子犬のしつけよりも学習に時間がかかります。成犬にトイレのしつけをするには、時間がかかることを頭に入れ、根気強く行うことが大切です。
トイレのしつけに必要なグッズ紹介
犬のトイレのしつけは、お迎えした日から開始するため、お迎え前に必要なグッズを準備しておくことが大切です。ここでは、犬のトイレのしつけに必要なグッズを紹介します。
サークルやケージ
サークルやケージを使って限られた空間を作ることは、愛犬が排泄をした際に飼い主の目につきやすくおすすめです。また、サークルやケージは、愛犬の安心できる場所として生涯活用できるため、トイレのしつけ以外の目的としても用意しておきましょう。
ペットシーツ
トイレのしつけは、ペットシーツの上で排泄をすることを目標にします。そのため、トイレのしつけにペットシーツは必要不可欠なアイテムです。しつけの際はペットシーツをたくさん使用するため、多めに準備しておきましょう。
トイレのしつけ方法
実際に愛犬にトイレのしつけをする際は、以下の手順でおこないます。
(2)排泄をしたらすぐに褒める
(3)徐々に排泄をしない場所のペットシーツを取り除いていく
(4)最終的に1枚になるまで減らす
(5)必要であればトイレトレーをつけてみる
(6)少しずつトイレを設置したい場所にペットシーツをずらす
(7)指定された場所でトイレができるようにする
愛犬が過ごすサークルやケージ全体にペットシーツを敷くことで、どこで排泄をしても失敗しないようにすることができます。ペットシーツの上で排泄ができたら、すぐに褒めます。数日経つと、全く排泄をしない場所がでてくるため、その部分のペットシーツを徐々に取り除き、枚数を減らしていきます。この方法なら、ペットシーツの上で排泄をすると褒めてもらえると学習できます。最終的にペットシーツ1枚になるまで減らします。
ペットシーツの上で排泄ができるようになったら、必要であればトイレトレーを設置したり、トイレを起きたい場所へ少しずつペットシーツを移動させたりします。
犬が排泄をするタイミングを知ると成功率が上がる
愛犬にトイレを覚えてもらうには、排泄をしたらすぐに褒めてあげることが大切です。しかし、四六時中見守っているわけにもいきません。そこで、愛犬が排泄をしやすいタイミングを知っておくと、ある程度予測することができておすすめです。
犬が排泄しやすいタイミング
犬が排泄をしやすいタイミングは、主に以下の通りです。
- 寝起き
- 食後
- 遊んだ後
- 散歩後
愛犬が排泄をしやすいタイミングは、寝起きや食後などです。このタイミングは見守りをしたりトイレまで連れて行ったりして、排泄をしたらすぐに褒められる準備をしましょう。子犬の場合は排泄の間隔が短いため、より頻繁に行動を観察することが大切です。
犬が排泄をするサイン
犬が排泄をする前には、以下のような行動がよく見られます。
- 床のにおいを嗅ぐ
- くるくる回る
- 落ち着きがなくなる
床のにおいを嗅いだり、同じ場所をくるくる回る、そわそわと落ち着きがなくなると、排泄をする兆候です。この行動が見られたら、トイレまでの誘導や見守り、褒める準備などをしましょう。
トイレのしつけがうまくいかない理由
愛犬がトイレを覚えてくれない場合、主に以下の原因が考えられます。
- 失敗したら叱っている
- 褒めたり褒めなかったりする
- トイレの場所が適切でない
- まだトイレを覚えていない
トイレを覚えない原因として多いのが、粗相をしたら叱ってしまうことです。粗相を叱ってしまうと、犬は排泄をすることに対して叱られていると勘違いしてしまいます。その結果、排泄を我慢したり、隠れて粗相をするようになってしまう可能性があります。犬のトイレのしつけは、叱るのではなく成功した際に褒めてあげることが成功への近道です。そのほかにも、褒めたり褒めなかったりと曖昧な態度であったり、トイレの場所が寝床や食事場に近いなど適切でない、まだトイレのしつけが完ぺきではないなどの理由も原因として考えられます。
仕事などで夜しかトイレのしつけができない場合
犬にトイレのしつけをする場合、なるべく家族が見守り、すぐに褒められる環境を作ることが大切です。しかし、仕事などで夜しかしつけができないという方も少なくないでしょう。その場合は、愛犬が排泄をするタイミングやサインを知って、家にいる時間は排泄をしたらすぐに褒めてあげるようにしましょう。日中トレーニングができない分、覚えるまでに時間がかかることがありますが、根気強く教えることでトイレをしつけることは十分可能です。
トイレのしつけは根気強く行うことが大切!
犬のトイレのしつけに関して、飼い主さんが覚えておくべきポイントは以下の通りです。
- 犬は飼い主がトイレを教えないと覚えられない
- トイレを覚えないと家の中が不衛生になったり外出先で迷惑になったりする
- トイレのしつけは愛犬を迎えた日から開始する
- 愛犬が排泄をするタイミングや排泄前の行動を知ることが大切
- 粗相をしても叱らず、成功したら褒めることが重要
犬には個体差があるため、トイレを覚えるのにかかる期間はさまざまですが、数日で覚えられるものではありません。飼い主さんは失敗しても叱らず、根気強く行うことが大切です。
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