目次
商いの街・大阪には、たくさんの魅力が詰まった商店街が各地に点在しています。地域の人々の暮らしを支え、コミュニケーションの場にもなっている商店街ですが、近年では国内外の観光客も多く訪れています。
今回は、そんな大阪の商店街の中から、アクセスしやすく観光客にも人気の「大阪市内の商店街」を10スポットご紹介。
●街ブラが大好き!
●食べ歩きグルメを楽しみたい!
そんな方は、ぜひ本記事を参考にお気に入りの商店街を見つけてみてくださいね。
※店舗や施設の営業時間・定休日等、イベントの開催情報、植物の見頃期間は変更になる場合があります。ご利用の際は事前に店舗・施設へご確認ください
大阪市内の人気商店街10選
お買い物にグルメ、散策が楽しめる大阪市内の商店街を10カ所厳選しました。
どの商店街もアクセスが便利なので、週末に“商店街ハシゴ”してみるのもアリですね♪
1.【中崎町・天神橋筋六丁目・天満】天五中崎通商店街
「天神橋5」交差点からOsaka Metro「中崎町駅」につながる、昭和の雰囲気が漂うレトロなアーケード商店街「天五中崎通商店街」(通称“おいでやす通り”)。
大規模ではないものの、長きに渡って愛され続ける老舗からおしゃれな新店まで、多岐にわたるジャンルの店舗が軒を連ねています。
中崎町在住の筆者もよく訪れるお気に入りの商店街で、酒屋さんも多いので飲み歩きにもおすすめ。以前は地元の方々に愛される商店街というイメージでしたが、最近のレトロブームも相まってか、国内外からの観光客の皆さんもよく見かけるようになりました。
ラーメンやカレー、かき氷、さつまいもスイーツなど、今話題のグルメ店もたくさんあります。なかでも注目は、行列の絶えない甘味処「大阪浪花家」(大阪府大阪市北区中崎)! 人気メニューは、黒蜜・きなこ・ミルクの味がしっかり染み込んだかき氷「黄昏」で、中にもあんこがたっぷり♪ トッピングの最中種は+20円で追加できる裏メニューです。
スポット名:「天五中崎通商店街」
アクセス:Osaka Metro「中崎町駅」すぐ
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
2.【天神橋筋六丁目・天満・扇町・南森町ほか】天神橋筋商店街
南は大川にかかる橋「天神橋」から、北は「天神橋筋七丁目」まで伸びる「天神橋筋商店街」。全長はなんと約2.6km! Osaka Metro堺筋線「天神橋筋六丁目」~「扇町」~「南森町」と2区画分の長さに相当し、「日本一長い商店街」とも言われ、端から端まで歩くには約40分もかかるのだとか。
「天神橋筋商店街」のはじまりは、江戸時代、菅原道真公を祀る「大阪天満宮」(大阪府大阪市北区天神橋2)の門前町として栄えたことから。「天神橋6東」交差点にある「大阪くらしの今昔館」(大阪府大阪市北区天神橋)では、江戸時代から明治、大正、昭和の街の様子が再現されています。
「大阪の商店街といえばココ!」と言われるほどの知名度を誇る「天神橋筋商店街」には、大衆食堂に立呑屋さん、惣菜店、ベーカリーに純喫茶にスタイリッシュなカフェなど大人気グルメがたくさん! なかでも行列のできるコロッケ店「天神橋 中村屋」(大阪府大阪市北区天神橋)は揚げたて熱々を1つから購入でき、食べ歩きにも◎。衣はカリッとサクサク、中はクリーミーで甘いじゃがいも。冷めても美味しいと大好評です。
もちろん衣料品店に雑貨店、陶器店や着物にお土産店などお買い物も楽しむことができ、朝から夜までいても楽しみ尽くせないほどの魅力が詰まっています。
スポット名:「天神橋筋商店街」
アクセス:Osaka Metro「天神橋筋六丁目駅」すぐ ほか
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
・公式サイト
・公式Instagram
3.【千林大宮・千林】千林商店街
大阪市民にとっては「いち、じゅう、ひゃく、せん、千林♪」というテーマソングでもおなじみ! 大阪府大阪市旭区にある「千林商店街」は、京阪「千林駅」(大阪府大阪市旭区千林)とOsaka Metro「千林大宮駅」(大阪府大阪市旭区大宮)の間にある、約700mに渡る下町の大型アーケード商店街。100年以上の歴史を誇り、先述の「天神橋筋商店街」、さらに「駒川商店街」と並ぶ“大阪三大商店街”の一つと言われています。
ちなみに、「ダイエー」の1号店となる「主婦の店・ダイエー薬局」が1957年にオープンしたのも「千林商店街」です。
「千林商店街」には、生鮮食品からお惣菜、生活雑貨に飲食店など、コスパが自慢の多彩な約200店舗が長屋形式で軒を連ねています。商店街ができた当時から続く老舗も多く、2代目や3代目が元気に商店街を盛り上げていらっしゃるのも特徴です。コミュニティ施設を併設したショッピングセンター「千林くらしエール館」(大阪府大阪市旭区千林)もあり、毎日多くの地元の皆さんで賑わう商店街です。
ちなみに冒頭で触れたテーマソングは「千林商店街」で常時流れているので、商店街散策を終えた頃には完璧に歌えるようになっているかも♪
4.【福島】福島聖天通商店街
JR「福島駅」からすぐの好立地に位置する「福島聖天(しょうてん)通商店街」。「聖天了徳院」(大阪府大阪市福島区鷺洲)への参拝道として古くから発展し、伝統と歴史を誇るお店が今も軒を連ねています。
「福島聖天通商店街」は100人以上もの占い師がいる商店街で、別名「売れても占い商店街」とも呼ばれています。商店街に登録している占い師が、日替わりで占ってくれるとあって、占い好きの女性を中心に人気を博しています。
もちろん、お買い物や占いだけでなく美味しいグルメ店もたくさん! 昔ながらの洋食店からおしゃれなカフェ、大阪グルメのたこ焼き・お好み焼きなど幅広いジャンルの飲食店が揃います。
2021年2月にオープンした「THE MILL」(大阪府大阪市福島区福島)は、クロワッサンやクリームパンなどの定番から、趣向を凝らしたオリジナルパンまで揃うおしゃれなベーカリーショップ。商店街散策の帰りにぜひ立ち寄ってみて。
5.【谷町六丁目】空堀商店街
“はいからほり”というユニークなキャッチフレーズでもおなじみ! 松屋町筋から上町筋まで東西に約800m続く「空堀商店街」。周辺には、大阪大空襲による消失を奇跡的に逃れた昭和初期の長屋が残り、趣たっぷりの勾配の緩やかな坂道などの街並みは映画の舞台として扱われたことも。
また、「空堀商店街」は組合が異なる3つのエリアから成っています。エリアによって丸い屋根、三角の屋根、四角の屋根と形が異なっているので、形の違いを見つけながら商店街を歩くのも楽しいですね。
近年は、地元の建築家たちが長屋を改装した雑貨店やカフェを続々オープン。レトロさと新しさが見事に融合したお店は若者に大人気! 時間をたっぷりかけて散策したい商店街です。
おすすめは、2020年3月にオープンしたおだんご専門店「十五番だんご」(大阪府大阪市中央区谷町)。毎日作りたてのおだんごが食べられるお店で、1Fはテイクアウト商品の販売、2Fと3Fはカフェになっており、おだんごやパフェ、ふわっふわのかき氷などのオリジナルメニューが楽しめます。
6.【なんば】千日前道具屋筋商店街
「天下の台所」、「食いだおれの街」と呼ばれる大阪。そこで飲食店を営む料理人から厚い信頼を寄せられるのが「千日前道具屋筋商店街」です。調理道具や厨房機器、什器にのれん、提灯、看板、包材など、プロ御用達の専門店約70店舗が軒を連ねる全長約150mの商店街。
もちろん一般客も購入することが可能なので、プロも愛用する包丁やカトラリー、食器など、お料理好きな方なら1日いても飽きないほどのラインアップに夢中になることでしょう。
「千日前道具屋筋商店街」は調理道具専門店が中心ですが、大阪で活躍する芸人さんたちが推薦するお店など、こだわりの飲食店も増えています。
韓国のトーストが食べられる「モグモグトースト」(大阪府大阪市中央区難波千日前)は、テイクアウトのトースト専門店。バターしみしみのトーストを鉄板でカリッと焼き上げ、チーズやチヂミなどの具材をサンドしたボリューミーなトーストは食べ歩きのお供にも♪
食品サンプル制作のお店などもある同商店街。買って、食べて、体験して……と、様々な楽しみ方ができますよ!
スポット名:「千日前道具屋筋商店街」
アクセス:Osaka Metro「なんば駅」徒歩3分
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
・公式サイト
・公式Instagram
7.【日本橋】黒門市場
高品質で新鮮な食材が豊富に揃う“浪速の台所”、「黒門市場」。付近にあった「圓明寺」の山門が黒かったことから「黒門市場」と呼ばれるようになったのだそう。全長約580mの市場には、鮮魚(夏はハモ、冬はフグが有名!)や野菜・果物、飲食、衣料品、雑貨など卸売・小売あわせて約150店舗が軒を連ね、プロの料理人はもちろん、地元の人々、大勢の観光客で賑わっています。
筆者も国内外の友人が来阪した際に「黒門市場」をアテンドしたことがありますが、誰もがその活気に魅了され、目がキラキラとしていました。
「黒門市場」には、観光客向けにその場ですぐに食べられるお惣菜やスイーツなどが店頭で販売されていることも多く、なかでも「石橋食品」(大阪府大阪市中央区日本橋)の味しみしみ&熱々おでんは大人気! 立ったままでも食べやすいようにカットしてくれる心配りも、嬉しい限りです。
8.【恵美須町】日本橋筋商店街(でんでんタウン)
「日本橋筋商店街」は、堺筋の東西約1kmに渡り150もの店舗が立ち並ぶ、西日本最大規模と言われる電気街。昭和53年に採用された「でんでんタウン」という愛称で親しまれています。近年は、マンガ、アニメ、ゲーム、トレカ、フィギュアなどのアイテムを取り扱う専門店が多く出店され、「オタクの聖地」として劇的な変化を遂げており、国内外の観光客からの人気も高いエリアです。
アニメやゲーム関連商品、電化製品の専門店が軒を連ねる「日本橋筋商店街」には、ここでしか手に入らない商品や、中古品・ジャンク品を取り扱うお店もあり、ずっと探していたアイテムに出会えたときの感動は格別! 各店をハシゴして、リアルな“お宝探し”を楽しむこともできますよ。
スポット名:「日本橋筋商店街(でんでんタウン)」
アクセス:Osaka Metro「恵美須町駅」徒歩1分
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
・公式サイト
・公式Instagram
9.【恵美須町】通天閣本通商店会
Osaka Metro「恵美須町駅」3番出口の階段をのぼると、目の前にはドーンと「通天閣」!
「恵美須町駅」から「通天閣」まで約200mの「通天閣本通商店会」には、古くから愛されるローカルな飲食店などが立ち並び、地元民から国内外の観光客まで大勢で賑わいます。
ちなみに「通天閣本通」から見る「通天閣」の眺めは新世界エリア随一とも言われ、昼間はもちろん夜景も美しく、フォトスポットとしても注目されています。街歩きの途中、大阪の古き良き雰囲気+大阪のシンボルを撮影するのもおすすめです。
街歩き中の休憩タイムには「喫茶ブラザー」(大阪府大阪市浪速区恵美須東)がおすすめ。人気俳優が登場するTVCMや、2025年の大阪・関西万博誘致のための動画もここで撮影されたのだとか……! レトロな雰囲気がたまらない純喫茶でいただく大阪のソウルドリンク・ミックスジュースや、美しくカットされたフルーツがたっぷり乗った昔なつかしのプリンはまた格別です。
「恵美須町駅」から歩を進めるたびに、「通天閣」のスケールに圧倒されるはず。空にそびえる大阪のシンボルを、ぜひ「通天閣本通商店会」から眺めてみてはいかがでしょうか。
10.【鶴橋】鶴橋商店街
戦後間もない昭和20年秋に広まった闇市が起源と言われる「鶴橋商店街」。韓流ブームにも後押しされ、今では「大阪にいながらにして韓国の文化を楽しめる」と話題の商店街に成長。
韓国雑貨や民族衣装、ファッション、寝具、韓流グッズなど個性豊かな専門店が軒を連ね、推しの韓流スターが訪れた“聖地”も点在することから、多くの女性ファンが足を運ぶ人気スポットとなっています。
そしてやはり、韓国グルメにも注目! 各線「鶴橋駅」に降り立つと、焼肉やキムチのいい香りが食欲をかきたてます。もちろん販売されている韓国グルメは本場さながら。イートインだけでなく、ビビンバにチヂミ、キムチなどをテイクアウトできるお店も数多く並びます。
「鶴橋商店街」には誰でも利用できる広場も設置されているので、お目当ての韓国グルメを購入してベンチでいただくのもおすすめですよ。
地域の魅力が凝縮!個性豊かな大阪の商店街へ行ってみよう
大阪市内にある人気の商店街を10スポットご紹介しました。いずれも最寄り駅からのアクセスがとっても便利なので、ぜひ足を運んでグルメやお買い物を楽しんでみてください!
今回紹介した10カ所の商店街の他にも、大阪にはおすすめの商店街がたくさんあります。週末のおでかけに、ぜひお出かけしてみてくださいね。