[2018/12/03追記]※同店は2018年11月30日に閉店しました。
今回、取材に伺ったのは、天神橋筋六丁目と中崎町の中間ほどにある『River cafe-リーベルカフェ-』。さまざまな交通機関が使えてアクセス良好ながら、喧噪を少し離れたゆったりと時間の流れるロケーションです。
ウルグアイ滞在歴のあるオーナーの「チョリパン」愛
毎日お店を切り盛りするのは、オーナー夫妻の奥さんである青野窓香さん。
ですがもともとは、ウルグアイのプロサッカーチームでプレイをしていた、元サッカー選手のご主人優作さんが現地で食べていた「チョリパン」を日本でも広めたいとはじめたお店だそうです。
本場ウルグアイの「チョリパン」を日本人好みに
「チョリパン」とは南米、特にアルゼンチンやウルグアイで愛されるソウルフード。極太のチョリソーをパンで挟んだ、南米風のホットドックです。
「日本でチョリソーというと辛いイメージが強いようですが、当店のチョリソーは全く違います」と青野さん。
『River cafe』で提供されるチョリソーは直径約3cm、全長約12cmと極太さこそ南米風ですが、味は日本人の好みにより合わせた工夫がたくさんあるのだとか!
チョリソーは、日本の工場で南米人にオリジナルレシピを渡して特別に作ってもらっているそうです。
南米では通常牛肉を使うそうですが、同店ではよりジューシーさを大切にしたいため豚肉を使用。それをかなり荒く挽いて歯応えを出しています。
またチョリソーの旨みを引き立てるスパイスも独自に調合し、『River Cafe』オリジナルのチョリソーが誕生しました。
パンにもこだわりがあり、現地ではバゲット生地のパンが主流のところ日本人には硬過ぎる、ということでオーナー夫妻で色々と試してから、チャバタをチョイス。
軽くパリッとした表面ともっちりした食感が特徴です。「チョリソーの味を一番邪魔しないもの、引き立てるものを選びました」とのこと。そのパンは界隈の某有名店より取り寄せているそうです。
また南米では主に肉料理にかける定番ソース「チミチュリ」も、店内でスパイスなどを調合して作られる自家製です。
「チミチュリ」はイタリアンパセリがメインの酸味系ソースのこと。ハーブやスパイスが絶妙に絡み、チョリソーにたっぷりかけて頬張ると酸味と相まって絶妙な美味しさ! 夢中で食べ進めてしまいます。
『River Cafe』では実際お客さんとして訪れた南米人のアドバイスを受け、トマトを入れていますが希望があれば抜いてくれるそうです。そういう柔軟な対応も嬉しいですよね。
ランチには選べるセットがお得♪
メニューは定番の「チョリパンセット」をはじめ、
◆「チーズチョリパンセット」(1,050円)
◆「サルサチョリパンセット」(1,050円)
◆「チーズサルサチョリパンセット」(1,100円)
◆「たまごたっぷりタルタルチョリパンセット」(1,200円)
が選べ、全て単品でも注文できます。
まず上記の「チョリパン」を選んだら、サイドメニューとセットドリンクを選んでオリジナル「チョリパン」ランチが完成です!
【サイドメニュー】
・かりかりポテト
・スイートコーン
・ミニデザート(ミニチーズケーキかミニバニラアイス)
【ドリンク】
・コーヒー(H/I)
・マテ茶(H/I)
・ガラナジュース など
ドリンクは、ブラジルの家庭で多く飲まれているスッキリしたブラジル産コーヒーはじめ、「飲むサラダ」という愛称でも親しまれている「マテ茶」や「ガラナジュース」から選べます。
「マテ茶」は肉食が中心の南米で飲まれる定番のお茶です。普通に注文するとカップで提供されますが、希望すれば写真のようにマテポットで出してくれるそうです。
ちなみに南米人が大好きな「ガラナジュース」は、南米地方に生息しているガラナの実からエキスを抽出して作った炭酸飲料です。日本人の感覚でいうとエナジードリンクの1種という感じでしょうか。
看板ハリネズミPicaちゃんもいる店内
夜行性のPicaちゃんは昼間はすやすや……
夜寝顔も可愛いですね♪
ウルグアイの国旗色であり、オーナー夫妻の青野さんの“青”と白を基調とした店内。陽の光が降り注ぐ窓からは、木々が覗いてとても心地良い空間です。
ソファ席のテーブルは、青や白などの擦ったような木目調でとってもフォトジェニック! 明るく可愛い店内は、女性客が多いというのも頷けます。
ソファ席も多くゆったりと過ごせます。
マテポットのコレクション。こちらは10数年以上前のものだとか。
娘さんの発想でカタチになった手作りのピアスは個性豊か!
最後に
パワフルなオーナーの青野さんと話しているだけで、元気をもらえそう! 人、空間、「チョリパン」の全てが本場ウルグアイを思い起こさせてくれる1軒です。
●異国グルメやトレンドに興味のある方
●南米やラテンの文化(サッカーやタンゴ)が好きな方
●美味しいソーセージが食べたい方
そんなあなたはぜひ足を運んでみてください!
Writer:榎田 京
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。