「バターミュージアムオオサカ」(大阪府大阪市西区南堀江)があるのは、Osaka Metro「桜川駅」から徒歩6分ほどの場所。レンガ造りのマンションの1階に位置しています。
●すてきな手土産を探している
●ひとりでゆっくりカフェタイムを楽しみたい
そんな方にぜひおすすめしたいカフェです。
キッチュな雰囲気が楽しめる店内
「バターミュージアムオオサカ」がオープンしたのは2022年6月。日本への留学経験があり日本語も堪能なハンさんが、オーナーパティシエを務めています。もともと韓国・ソウルにてマカロン専門店を開業し、その後東京でも2年マカロン店を経営し人気店へと押し上げた人物です。順調にキャリアを重ねていたところコロナ禍が到来し、やむなくお店を売却して一時帰国をしていたのだそう。
ここ数年情勢が落ち着いてきたこともあり、改めて「日本でカフェを経営したい!」と、大阪にやってきました。
「大阪には実は訪れたこともなかったのですが、知り合いがひとりもいない新しい場所で新しいことをしたいという思いはずっとあったんです。最初は梅田の周辺で物件探しをしていたけれど、なかなかいい場所に出会えず、どうしようと思っていたときにここを紹介してもらいました」(ハンさん)。
希望であったほどよい広さ、レトロな雰囲気、そしてレンガ造りの外観が何より気に入って、迷うことなく決断。韓国カフェのデザインを適度に取り入れながら、まるでおしゃれな女の子のお部屋のような、キッチュなお店が誕生しました。
ニュージーランド産のバターをたっぷり使用
「バターミュージアム」の店名通り、バターのいろんなおいしさを発見できるのが同店の特徴です。使用するのは、風味と味わいにとことんこだわって選んだニュージーランド産のバター。看板メニューでもあるスコーンには一般的なスコーンの2倍量のバターを使用し、サクサクでありながらしっとりとした、ほかにはないような食感を追求しました。
スコーンのほかにも、バターをたっぷり使用したタルトや、韓国トレンドスイーツのバターバーもラインアップ。土日限定ではありますが、SNSで人気沸騰中のドバイチョコレートも並ぶなど、流行を意識したメニュー展開が楽しいです。
「スコーンはパサパサ感をできるだけなくしたいと考えて、オリジナルレシピを開発しました。スコーンに限らずすべて一つひとつ手作りで、甘さも控えめにしています。自分が信じるおいしさをぜひ皆さんに味わっていただきたいです」(ハンさん)。
「ハンさんの一押しは?」と尋ねると、「コーンエッグタルト」(350円)をピックしてくださいました。タルトにコーン入りのプリン生地を流し込み、香ばしく焼き上げたお菓子です。
バターの香りに酔いしれる!
というわけで、一押しの「コーンエッグタルト」と、人気の「キャラメルスコーン」(350円)をチョイス。商品台から好きに選び取り、先にお会計を済ませて席でいただくシステムです。
「コーンエッグタルト」はザクザクとしたタルトの食感とバターの香りに加え、コーンのつぶ入りのプリンが絶妙な甘じょっぱさでおいしい〜! タルト生地だけでも風味豊かなのは、さすがのこだわりがうかがえます。
「キャラメルスコーン」は、大きめのクッキーのようなザクザク食感。コク深いキャラメルとバターが絡まって罪深いおいしさです……! キャラメルも自家製なので食感も風味もよく、あっという間にペロリ。
合わせるドリンクは、自家製シロップで仕立てた「ストロベリーエイド」(600円)。いちごの果肉感が残ったシロップは甘さ控えめで、まだまだ暑い今の時期もさっぱり軽やかにいただけました!
テイクアウトのみの利用もOK
商品台に並んでいるお菓子はすべてテイクアウトOK。取材中にも複数のお客さんがテイクアウトを利用する姿が見られ、人気ぶりが垣間見えました。
今回はこちらの3種類をピックアップしました。左下の「抹茶スコーン」はしっかり濃厚で、上にかかった抹茶チョコレートも美味。右下の「レモンバター」はさくさくしっとりの食感で、ほろっとほどける口溶けがGOOD。
「アールグレイバターバー」は、スコーン生地にアールグレイ風味の濃厚なバタークリームとクランブルを重ねて焼き上げたお菓子です。練乳入りのねっちりとしたクリームと、ザクザク食感とのコントラストがたまりません! アールグレイのほかにプレーンやほうじ茶、抹茶味もあり、食べ比べするのも楽しそうでした。
日本産の小麦粉を使うなどバター以外の材料にもとことんこだわり、「材料選びには特に自信があります」と笑顔をのぞかせるハンさん。風味豊かなとっておきの焼き菓子を、ぜひたっぷり味わってくださいね!