【STORY】
時は平安。都では中央集権の政のもとに朝廷では貴族たちが贅沢三昧にくらし、地方の民たちには税が重く課され貧しい暮らしを強いられていた。あるとき、左 大臣の屋敷で国の行く末を占っていた渡来衆の一団が、国家大乱の卦を出したことを口実に武士たちに襲われた。窮地に追い込まれた彼らの長である蒼真(天海 祐希)と蒼真の親友、桔梗(高田聖子)は、坂東から京に出てきていた将門小次郎(松山ケンイチ)に救われる。 蒼真と小次郎の運命の出会いである。二人は その運命に導かれ夫婦となり、小次郎の故郷・坂東の地を目指し都を後にするのだが……。
◆まずはいのうえさんに、作品の紹介をお願いします。
いのうえ:ここ最近の“いのうえ歌舞伎”は、シリアスで重めなテーマのものが多かったのですが、『蒼の乱』は久しぶりに“新感線らしい新感線”というか……、初期の作品にあったように、歌ったり踊ったりといったバラエティ豊かな“いのうえ歌舞伎”に戻ってやってみようかなと思います。観た感じとしては「爽やかでスカッとする」作品になると思います。
◆今回は天海さん自ら「“いのうえ歌舞伎”に出たい!」ということで実現したお話だそうですが、天海さんの考える“いのうえ歌舞伎”の魅力とは?
天海: “いのうえ歌舞伎”自体が架空の国、架空の役柄といった「大嘘の世界」。そんな大きな嘘を、大真面目に、大見栄をきってできる。そしてそれを皆さんに堂々と観ていただける。その部分に魅力を感じます。
◆松山さんは新感線初参加とのことで、今回出演が決まった際のお気持ちはいかがでしたか?
松山:僕が10年ぐらい前に初めて観た新感線の作品が『レッツゴー!忍法帖』なんですが、その時、これまで経験した事がない程の感動を受けたんです。とにかく笑えて、役者さんがカッコよくて……。それ以来「新感線の舞台に立ちたい!」って言い続けていて、そして今やっとやらせていただけるようになったので嬉しいです。
◆いのうえさんは天海さん、松山さんにどのようなイメージをお持ちですか?
いのうえ:天海さんはとにかく「スケールが大きい」のが似合う! これまで新感線で演じてきた役を含めて考えても、スケールの大きい嘘をつくのに説得力がある! そういう人はなかなかいないと思うんです。押し出しの強さというか……(笑)。松山くんは真ん中にポンっと、大股を開いて立っているだけで、シンプルなんだけど人を惹きつける魅力を持っている。飾り気がないんですよ。お客さんが観ても「いいな~」と感じていただけると思います。
◆今回は殺陣のシーンも多いということで、かなりハードになるのでしょうか?
いのうえ:松山くんも動けるんですけど、今回は天才・早乙女太一くんがいますからね。爽やかな物語なんですけど「国盗り」の話なんで、久しぶりにチャンバラが多い作品になるんじゃないかと思います。天海さんの場合は大将なので……、
天海:手下に「行け~!」と……(笑)。でも早乙女太一さん兄弟の殺陣を私も楽しみにしています。
◆では、天海さんと松山さんより、本作への意気込みとメッセージをお願いします。
天海:主人公の蒼真(そうま)という女性が、様々な境遇の中で将門小次郎という男性と出会い、彼女本来の色々な想いを取り戻していく姿を皆さんにお届けできればと思います。松山さんと一緒に一生懸命楽しく稽古をしていますので、皆さんよろしくお願いいたします。
松山:僕が演じる将門小次郎は、“荒くれ者”の部分も持ち合わせているけど無垢で爽やか、そしてすごくシンプルな生き方をしているキャラクターなので、僕自身が彼のキャラクターに魅力を感じています。大好きな新感線に初めて参加させていただくので、いのうえさんの世界観の中で、しっかりと小次郎という人間を演じきれるよう頑張ります。
『劇団☆新感線』だから実現できるゴージャスなキャスト陣・スタッフ陣。そんな彼らが贈る、迫力と笑い、カタルシスに満ちた舞台は、新感線ファンのみならず、観劇初心者でも楽しめる大興奮のひと時になること間違いナシ!
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劇団☆新感線 2014年春興行
いのうえ歌舞伎『蒼の乱』
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】天海祐希/松山ケンイチ/早乙女太一
梶原 善 森奈みはる 粟根まこと 高田聖子 橋本じゅん/平 幹二朗ほか
【公演日】2014.5/8(木)~27(火)全23回公演
【会場】梅田芸術劇場 メインホール
※大阪市北区茶屋町19-1
(阪急「梅田駅」茶屋町口より徒歩3分、地下鉄「梅田駅」1番出口より徒歩5分)
【料金】S席13,800円、A席10,500円、B席7,500円(全席指定)
【チケット発売日】2014.3/2(日)
【問合せ】キョードーインフォメーションTEL.06-7732-8888(10:00~19:00)
【公式サイト】 http://www.aonoran.com/
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