今回取材に伺ったのは、大阪の下町・平野にある『だるま珈琲』。
活気ある下町の商店街を中心に、知る人ぞ知る人気店なども点在する界隈。その商店街入口、すぐ横に位置する町家造りのカフェを訪ねました。
梁を生かした町家は木の温かみのある空間
古民家をリノベーションした店内は木の温もりや梁を生かし、はじめて訪れるのにどこか懐かしさを感じる空間に。
かつて土間があった場所にオープンキッチン、中央部には天井をぶち抜いて吹き抜けを作り開放感たっぷり!
どの席も居心地良好なので、つい長居してしまいそうです。
この味を求めて訪れるお客様も多い
実は『だるま珈琲』は名前の通りカフェがメイン。「美味しいハンバーガーを提供するカフェ、というスタンスなんです。」とオーナーの内藤雅継さん。
というのも、実は内藤さんはハンバーガーファンの間で話題の『クリッターズバーガー』で長年働き、その後独立した同僚にスカウトされ別のバーガー店で店長を任されていたのだそう。
そんな彼が作るハンバーガーは、バンズや肉などメインの食材を同じ平野区から仕入れるなど素材へのこだわりが!
バンズは、平野区界隈では知らない人はいないほど人気のベーカリー『trois(トロア)』に、バーガー用に特注しているそうです。
「甘くてむちっとした食感にしてもらっています。後は地域性やお客さんのターゲットを考え、女性でも食べやすいよう可愛いサイズにしてもらっています。」とのこと。
肉もご近所の昔ながらの肉屋さんより仕入れているそう。パテは近所の方の年齢層も考慮し、100%牛だと重過ぎるかもしれないからと、少しあっさり仕上げるため合い挽きにするなど工夫されています。
地域との繋がりやお客さんへの思いやりを感じますね。
こちらは2018年冬の新メニュー「ブロッコリー&チーズバーガー」です。
噛みしめるとまずブロッコリーのほくっとした味わいが、そしてチーズの香ばしさが追ってきます。
チーズはパテを覆うように溶かしたものと、カリカリのチェダーチーズの2種が贅沢に挟まれ、パテに溶けたチーズは肉汁を吸い、より味に深みが増すそう。フレッシュなレタスもたっぷり入っており、肉も野菜もどちらも満足なボリューム感です。
また2週間に一度程度、旬の食材を使った独創的な限定メニューも登場!
ぜひSNSで情報をチェックしてその日を狙って訪れるのもいいですね。
ドリップもエスプレッソドリンクも自在!気分で頼もう♪
カフェがメインとあり、もちろんコーヒーは安定の美味しさです。
ドリップとエスプレッソドリンクがどちらもあるので、その日の気分で選ぶことができます♪
しかも内藤さんはバーガーショップの店長時代、休日に自身の露店カフェ『Bob coffee』を運営しその際には焙煎まで全て手掛けていたというこだわり派! 経験豊かなオーナーの淹れてくれるコーヒーが、美味しくないわけがありません。
メニューは選りすぐった大阪のロースターより仕入れる、シングルオリジンのスペシャルティコーヒーが中心。コーヒー豆は焙煎から2週間以内のもののみを使い、注文してからハンドドリップしてくれるというフレッシュな1杯を楽しめます。
取材時に淹れてもらったのはエチオピア、イルガチェフェ産。コーヒーの果皮ごと洗って脱穀機に掛けるというナチュラル精選の豆だそうで、角の取れたまろやかな酸味と優しい甘みを感じました。
またエスプレッソマシンを使ったドリンクもメニューに。カフェラテなどに可愛いコーヒーアートを施してくれると、気分も上がりますよね♪
密かな人気のマフィンは奥さんお手製
マフィンや焼き菓子などは奥さんのお手製。入口横のカウンター上に、その日のスイーツが陳列されています。
オレオやヌテラなど、海外で出会う素材を取り入れた個性豊かなメニューや、カップの上に乗った通称マフィントップが女性の心を掴んでいます。
マフィンをお目当てに訪れる人も少なくないのだとか。テイクアウトもできるのでマフィンとコーヒーを持って、近くの公園でピクニックするのもおすすめです♪
最後に
ハンバーガー以外にもサンドイッチやプレスサンド、夏は「コーヒーゼリー」に冬は「ヌテラ厚切りトースト」など季節メニューも随時更新しているとのこと。通って色々と試したくなってしまいます。
●美味しいハンバーガーを頬張りたい
●スペシャルティコーヒーに興味がある
●町家カフェでゆっくり女子会を楽しみたい
そんな方は、ぜひ足を運んでみてください!
Writer:榎田 京
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。