目次
- 元ギャラリーの洗練された温かい空間
- 華やかで奥深いフランチャコルタを味わう
- 選りすぐりの生産者の1杯をグラスで飲み比べ♪
- LA TORRE(ラトッレ)のFranciacorta D.O.C.G. Rose(フランチャコルタ ロゼ)
- SAN CRISTOFORO(サンクリストーフォロ)のBrut(ブルット)
- CORTEFUSIA(コルテフジア)のSaten(サテン)
- CAMOSSI(カモッシ)のReserva(リセルヴァ)
- BREDASOLE(ブレダソーレ)のBrut(ブルット)
- 豊富な種類のフランチャコルタが楽しめ購入もOK!
- 本場仕込みの郷土料理はシェフお手製
- 切り立てでいただくフレッシュな 「パルマ産生ハム」(1,400円)
- サフランの香り際立つ 「サフランのリゾット」(2,200円)
- 蝶々の形が可愛いパスタ 「ファルファッレ アル サラメフレスコ」(1,800円)
- メインには同店人気No.1「牛フィレ肉のミラノ風カツレツ」(2,200円)
- 最後に
今回取材に伺ったのは、西天満を東西に横切る老松通りにある『オステリア87(オッタンタ セッテ)』。
骨董品やアートの店などに混ざり、美食家が通う名店が点在する界隈です。
イタリア語の「喉が渇いた(オタンタ・セーテ)」と響きが似ていることから、店名を「87(オッタンタ セッテ)」とネーミングされたのだとか。
そんな喉を潤すのにぴったりのフランチャコルタを豊富に扱う専門店。
現地の生産者より直輸入する「フランチャコルタの奇跡」と称される希少なワインを、現地で長年研鑽してきたオーナー・悳山芳弘(とくやま よしひろ)さんによる本格派の料理と共に楽しめる一軒です。
フランチャコルタを愛してやまない師匠の下で修行した悳山さんは、その後奥さんと共に自身の店をオープン!
地元食材を使ったフランチャコルタに合う料理を提供し、現地のガイドブックにも掲載されたのだとか。
13年間をフランチャコルタの故郷・北イタリアで過ごした後、当時より付き合いのあったワイナリーのフランチャコルタを「日本人にも楽しんで欲しい」と帰国。
インポーターとして卸業と、自らが腕を振るうレストランをスタートされました。
元ギャラリーの洗練された温かい空間
界隈に馴染んだセンス溢れる建物は元ギャラリーなのだとか。
居抜きした名残は天井のライトなどにも見受けられ、とてもおしゃれです♪
イタリアのラジオが流れる禁煙の店内が、異国のようなのに心地が良いのは、木の温かみのおかげでしょうか。
華やかで奥深いフランチャコルタを味わう
フランチャコルタとは、北イタリア・フランチャコルタ地域生まれのスパークリングワイン。
最低3年以上掛け手間暇を惜しまず、伝統製法で造られています。ボトル内で二次発酵して造られるため、強い炭酸がボトル内で液体に溶け込みよりまろやかな味わいに。
シャンパーニュ地方で生産される有名なシャンパンと比べると小規模な分、統制が取りやすいことで品質の管理が行き届いており、その規定の厳しさに「フランチャコルタの奇跡」と呼ばれるほど希少なワイン。ぜひ飲んでみたいですね!
また自然派栽培の完熟ぶどうの甘味を生かすため砂糖や添加物はほぼ使用せず、果実の甘味がストレートに伝わるごまかしのない味わいを楽しめます。
選りすぐりの生産者の1杯をグラスで飲み比べ♪
『オステリア87』で提供されているのは、悳山さん選りすぐりの5つのワイナリー産のフランチャコルタ。
造り手と共に特徴をご紹介します(写真左から)。
LA TORRE(ラトッレ)のFranciacorta D.O.C.G. Rose(フランチャコルタ ロゼ)
果皮を浸して作るオレンジがかった優しい色の辛口ロゼ。しっかりした骨格と、酸味や複雑さを楽しめる広がりのある味わいです。
イタリアのソーセージ、サルシッチャやキノコ類のリゾット、羊や仔牛の料理に合わせて。
SAN CRISTOFORO(サンクリストーフォロ)のBrut(ブルット)
看板ワインとして最初におすすめする1杯。グラスを鼻に近づけるだけで、弾けるような泡立ち「ペルラージュ」を感じます。
軽やかな辛口にしっかりとしたコクがどんな料理にも相乗効果を発揮します。
CORTEFUSIA(コルテフジア)のSaten(サテン)
フランチャコルタのみのカテゴリーであるサテンは、白ぶどうのみを使いまろやかさが特長なのですが、このサテンは驚くほどスキッと辛口、男性的な味わいです。
カルボナーラやラザーニャなどと合わせて。
CAMOSSI(カモッシ)のReserva(リセルヴァ)
二次発酵の期間は、60ヶ月と長く通常の倍以上。長期熟成のため、蜜のように濃厚でふくよかなコクを秘めた黄金色のワイン。
酸味とのバランスも秀逸な、特別な日に試してみたい渾身の1杯です。
BREDASOLE(ブレダソーレ)のBrut(ブルット)
最後に初心者でも飲み易いものを、と悳山さんが用意してくれたのがこちら。
きめ細やかな持続性のあるペルラージュと果実の甘さと酸味のバランスを同時に楽しめ、女性やフランチャコルタに慣れていない人にも飲み易いワインです。
農薬などを一切使用しないというこだわりの土壌から生まれる、ナチュラルなぶどうの味わいをぜひ!
豊富な種類のフランチャコルタが楽しめ購入もOK!
定期的にフランチャコルタ地域を訪ねて、新たなワイナリーの開拓も随時されているそうなので近々さらに新しい種類に出会える可能性も♪
グラスは全て1杯1,100円から楽しめます。
またオーナーは卸業や通信販売の専門店も運営されていて、店内にもワインショップコーナーを設置。店内で試して気に入ったら購入も可能です。
本場仕込みの郷土料理はシェフお手製
フランチャコルタとのペアリングは、イタリアで現地の人に提供していたロンバルディア郷土料理という伝統の味とともに。
中でもシェフおすすめのメニューをいくつかピックアップしてご紹介します。
切り立てでいただくフレッシュな
「パルマ産生ハム」(1,400円)
注文が入ってからスライスするというプレスされていない生ハムは、絶妙な塩分でフランチャコルタとの相性もばっちり!
サフランの香り際立つ
「サフランのリゾット」(2,200円)
本物のサフランの雄しべを使用したリゾット。美しい色合いも特徴的なこちらはぜひ注文したい一品です。
蝶々の形が可愛いパスタ
「ファルファッレ アル サラメフレスコ」(1,800円)
自家製サルシッチャの香ばしさを大切にしたオイルベースの一皿は塩味が絶妙に効き、するすると胃に収まる美味しさです。
メインには同店人気No.1「牛フィレ肉のミラノ風カツレツ」(2,200円)
こちらはイタリアでも珍しい、驚くほど厚切りの肉を堪能できる師匠直伝の一品。
美しいピンク色の断面に思わず声が上がります!
軽やかな酸味が効いたレモンを使用したソースと共に。
最後に
「お酒は上質な良いものを味わって欲しい」というオーナーの思いが表現された、フランチャコルタのみを扱う専門店『オステリア87』は、日常を少し特別にしてくれます。
●高級スパークリングワインを試したい
●イタリアの郷土料理を味わいたい
●イタリアンな雰囲気が好き
そんな方は、フランチャコルタの味に出会いにぜひ足を運んでみてください!
Writer:榎田 京
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。