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今回は、モロッコ家庭料理店『Le Marrakech(ル・マラケシュ)』に取材に伺わせて頂きました。店舗は『梅田スカイビル』から徒歩約2分の場所に位置しています。
華やかながらも落ち着いた、モロッコ仕様の内装でおもてなし
フロアは1階のカウンター席とテーブル席、2階の掘りごたつ席、3階のテラス席に分かれています。モロッコの伝統的な内装は、鮮やかな色使いながらも温かく落ち着いた印象です。
モロッコ雑貨の輸入販売も行っており、良質のアルガンオイルや美容液、モロッコの雑貨が購入できます。
お店のこだわりは、人にこだわること
「手作りにこだわったお料理やシェフの人柄など、お客様にお食事やお喋りを楽しんでもらえるよう、人を大事にすることを心がけている」と奥さまのジャズーリ陽子さん。
外国出身の方が多く訪れるので、外国語を話すことを目的に来店する日本人のお客様も多いのだとか。
お店ではお客様に楽しんでもらえるよう、月に一度の大型タジンと炭火で調理する「タジンナイト」や、不定期でアラブ音楽のライブ演奏などのイベントも行っているそうです。
手作りに心温まるモロッコ家庭料理を堪能!
シナモンの香りが爽やかな「ハリラ(スープ)」
肉、卵、野菜、香辛料などを煮込んだ「ハリラ(スープ)」(620円)。
「ハリラ」はアラビア語でスープという意味で、口に含むと野菜の旨味と香辛料の爽やかな香りが広がります。具は他にもレンズ豆やヒヨコ豆、一口サイズのパスタが入って色んな味を楽しめます。
ドラマ「孤独のグルメ」内でハリラが登場したのをきっかけに、興味を持った人も多いのだそう。
お肉と野菜の旨味がパスタにしみ込んだ「ラムクスクス」
柔らかく煮込んだラムとお野菜のスープをパスタの一種・クスクスにかけた「ラムクスクス」(2~3人前3,700円)。
「クスクス」とはデュラムセモリナ粉から作られているパスタの一種で、一粒が約1ミリメートルと世界最小のパスタとも呼ばれています。ライスのようにして頂くパスタという印象で、スープとよく絡み、プチプチと面白い食感がします。
クスクスの上に乗っているじっくり煮込んだラム肉や野菜は、スプーンで簡単に切れるくらいに柔らか。
素材の旨味が溶け込んだスープはさらりとしていて、スパイシーながらもほっとする優しい味がします。
「クスクス」や「タジン」は量と値段を1人前にも対応可能だそうです。
お肉はホロホロ、根野菜はホクホク。「チキンと塩レモンのタジン」
香辛料の赤色が鮮やかな「チキンと塩レモンのタジン」(2~3人前2,650円)。
円錐形のタジン鍋で蒸し焼きにしたお料理を「タジン」と言います。タジン鍋は具材そのものに含まれている水分と油分だけで蒸しあげるので、ごろっとした大きさの鶏肉も野菜も旨味を逃さずとってもジューシー。
味のアクセントに手作りの塩レモンが使われており、フルーティな塩味と酸味がより食欲を誘います。
素朴な甘みの手作りデザート「バグリール」
セモリナ粉のパンケーキでソースを巻き込んだデザート「バグリール」(600円)。
モッチリとした食感が特徴のセモリナ粉生地には、ごく小さな穴がたくさん空いていて、ソースが馴染みやすくなっています。
パンケーキの内側に巻き込んであるのは「アムルー」という手作りソース。
オイルソムリエの陽子さんがモロッコから輸入した食用のアルガンオイル、お店で炒って作られたアーモンドペースト、蜂蜜を混ぜて作られており、香ばしく優しい甘みが楽しめます。
栄養価の高い食材を使用しているので、体にも嬉しいデザートです。
食後にゆっくりと頂く、ほんのり甘い「モロッコミントティー」
中国茶ガンパウダー(平水珠茶)を使用した「モロッコミントティー」(380円)。
砂糖を入れて、甘くするのがモロッコ風。ミントが旬でない時期は代わりにレモンバーベナで香りを出しているのだとか。
日本人の好みに合わせて、甘さを本場よりも控えめにしているそうです。
最後に
モロッコ家庭料理店『Le Marrakech』では、材料を本場モロッコから取り寄せたり、お店でブロック肉から作った牛ミンチを使用するなど、デザートを含むお料理を一から手作りしているのだそう。
そういった手間の一つ一つから経営者お二人の心遣いが伝わります。
●異国の文化
●伝統的な温かみのある空間
●美味しくて身体にも優しいモロッコの家庭料理
などに魅力を感じる方は、是非足を運んでみて下さいね。
Writer:坂城
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。