Osaka Metro 谷町線「中崎町駅」より徒歩6分ほど、梅田からも徒歩圏内にある『DEXTER DINER(デクスターダイナー)』。
古民家を改装した店舗が密集した裏路地にあり、散策するのも楽しい界隈です。星条旗を飾った、アメリカ映画に登場するダイナーのような外観に心躍ります。
多可町の喫茶店『古時計』の2代目・徳岡壮平さんが独立して作った、ハンバーガーに特化したダイナーで、探求心が止まらないオーナーの話は非常に興味深かったです。
骨董品とドライフラワーがアクセント
ダークな木目調と渋めのグリーンを基調とした店内は、アメリカらしさを取り入れつつもシックで洗練された空間。
カウンター2列のみとコンパクトにまとまり、センス良く配されたアンティークやドライフラワーが目に留まります。「好きなものばかりなんですよ」と笑顔の徳岡さん。
アンティークはほとんどがご近所にあるアンティーク雑貨店『Star Cats』から購入した、50~60年代に実際にアメリカで使用されていたものだそう。
さらにドライフラワーは徳岡さんの好きが高じて、手作りしたものも飾っておられます。
古き良きアメリカを彷彿させる店内でいただくハンバーガーとは……。
想像するだけでワクワクします! また8割はジャズだという音楽もアメリカの雰囲気を演出しています。
バンズまで自家製にこだわる
こちらの自家製ハンバーガーの特徴は何と言っても、店内で焼き上げるこだわりのバンズ!
「ハンバーガーは一口ごとのバランスが大切。その時のバンズの割合って結構大きいんだなと気付いて……」と徳岡さんは言います。だから納得のいくバランスを生み出すために、自分で作り始めたそうです。
黄金色にこんがり焼き色のついたバンズは、低温長時間熟成でじっくり仕上げています。またイースト菌の配合を少な目にすることで、小麦粉の芳醇な香りを際立たせているのだとか。食感はもっちり、噛みしめると自然な甘さを感じます。
パテはアメリカンダイナーだけに、アメリカ産のビーフを精肉店で1番粗い8mmで挽いてもらったものを使用。香りと食感、どちらも肉々しさたっぷり!
付け添えのポテトは歯応えや風味に変化を持たせるため、さまざまなジャガイモ5種をミックス。素揚に塩だけをパラッと掛けたポテトは芋の味をしっかりと味わえ、ホクホクとした食感に幸せな気持ちに。
「ハーフ&ハーフ」はチェダーとモッツアレラのチーズが半分ずつ。パテにジワーッと染み込んだチーズと肉感たっぷりのパテとのマリアージュといったら!
チェダー側かモッツアレラ側か、チーズが重なった部分からか、かぶりつく場所によって3パターンの味を楽しめるのもお得な気分になります。
綺麗にたたまれたぶ厚いレタスにトマトも挟み、適度な酸味がアクセントの自家製ソースを掛けて出来上がりです。
ハンバーガーは常時約20種類、トッピングも豊富なのでお気に入りを見つけたいですね。
ドリンクは別メニューより、単体で組み合わせて。コカ・コーラやジンジャーエールは瓶のままストローで提供されるのが好評だそうです。
またこちらのコーヒーは同じく中崎町の『HAIKU COFFEE ROASTERS』のエチオピアの豆を使用しており好評だそう。
ご近所と交流が盛んなのも、中崎町という人情味あふれるエリアならではかもしれません。
最後に
料理好きが伝わってくる若きオーナーによるダイナー。
これからは自家製サンドイッチなど、今後メニューのラインナップを増やしていく予定だとか。
もちろんサンドイッチのパンも店内で焼き方を試行錯誤中です。
オリジナリティ溢れるメニューの登場が待ち遠しいですね。
●アメリカンな映画や空間が好き
●無類のハンバーガー好き
●センスの良いハンバーガーショップを探している
そんな方はぜひ足を運んでみてください!
Writer:榎田 京
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。