[2020/07/05追記]※同店は2020年7月5日に閉店しました。(7月22日より1・2階をヘアサロン『HIKARIS hair』として営業予定)
今回取材に伺ったのは、昔ながらの風情が残る大阪・中崎町にある『1930カフェ』。
Osaka Metro 谷町線「中崎町駅」から徒歩約4分、阪急「梅田駅」から徒歩約6分。
淡いピンクの外壁が特徴的な2階建てビルの1階にあります。
繁華街を抜け、昔ながらの街でひと休み
『1930カフェ』は2階の美容室『ヒカリス ヘアー』に併設して、2015年2月に誕生。開店5年目を迎えました。
元々は先々代のおばあさまが『ヒカリ美容室』としてはじめた髪結い処が原点で、美容室が1930年創業であることからカフェの店名が名付けられたそうです。
「美容室のお客様と毎日会うことはできないけれど、カフェがあることでたくさんの人が集える。顔馴染みやこれから出会える人たちが、心地よいひと時を過ごせる空間をつくりたい」。
そうしたオーナー小澤克朗さんの想いから生まれました。
入口を入ると、絵本作家・ヒグチユウコさんデザインの猫のクッションがお出迎え。招き猫代わりのクッションに、心が和みます。
広々とした店内には席をゆったりと配置。カウンター席とテーブル席があり、デートや女子会、おひとり様づかいなど、用途によって使い分けることができます。
美容室のお客様には、結婚式の2次会をカフェで行うという方もいらっしゃるそう。
広々した店内は立食パーティーなどにもうってつけですね。
※貸し切りのパーティープランは2時間制30名から(1人4,860円~)
『ヒカリス ヘアー』へはカフェ店内の階段でつながっています。美容室の待ち時間にゆったりとコーヒーを楽しむ、なんて過ごし方もできそうですね。
また、店内には300円で買えるおつまみガチャガチャも。可愛らしいフォルムだけでなく、中身の缶詰もナッツ類などお酒に合いそうなラインアップで小腹を満たすのに最適です。
趣向の凝らされた創作料理に舌鼓を
おからをつなぎとして使用した、糖質控えめの手づくりハンバーグ。
おからの風味を強く感じるアッサリとした味わいで、この日の日替わりソース・オーロラソースとも好相性でした。オーロラソースはナスやきのこをトマトと一緒に煮込んだ手作りのもの。
他にも日替わりでオニオンソイソース、トマトソースなどが楽しめます。ハンバーグにはライス、サラダ、スープ、セットドリンクがついてくるのでとってもお得。
130gのハンバーグでは少し足りない……という男性の方は、ハンバーグが2個付いてくる「男のWハンバーグ」(+300円)をどうぞ。
「しらすトースト」は食パンの上にしらす、チーズ、玉ねぎ、マヨネーズ、オリーブオイルをのせて焼き上げたもの。
しらすと玉ねぎのパンチが効いた、お酒にもよく合いそうな一品です。
トースト類は水分量を高めていっきに焼くことができる『アラジン』のトースターを使用。
「しらすトースト」の他にも、人気のガパオをパンの上にのっけた「ガパオトースト」など珍しいピザトーストがいただけます。
食後は自家製スイーツで別腹を満たして
そして食後には、別腹を満たすべくスイーツを。毎朝店内で焼き上げられるケーキは、同店のパティシエが考案したもの。
中でも1番人気のスイーツといえば、こちらの「季節のシフォンケーキ」です。
シフォンケーキはふわふわしつつ、しっとりとしたなめらかな舌触り。そのしっとりの秘密は、絶妙な加減のメレンゲだそうです。
春にはベリーのシフォンケーキがお目見え。生クリームの上にのったベリーの甘酸っぱさが、とてもいいアクセントになっています。
月替わりで色々なシフォンが登場するそうなので、来店の際の楽しみにもなりますね。
「オーガニックガトーショコラ」はほろにがい中に甘みを感じる大人のケーキ。
フランス産のビターな有機チョコレートを使用していて、生クリームによく合います。
他にも「ブルーチーズと蜂蜜のフィナンシェ」や「小倉トースト」などといった、他ではあまり見かけない『1930カフェ』ならではのデザートも揃っています。
こだわりのコーヒー&お酒で、朝から夜まで特別な時間を
京都の木津にある『中山珈琲焙煎所』による焙煎したてのアラビカ種スペシャルティグレードの豆を、『1930カフェ』専用にブレンド。
『中山焙煎所』のオーナーは『ヒカリスヘアー』店長さんの幼馴染だそうで、縁あってフレッシュな豆を仕入れさせてもらっているそうです。
これからの季節にオススメなのは、「水出しアイスコーヒー」。
夜から朝にかけてゆっくりと抽出されるので雑味がなく、クリアな苦みと甘みを感じられるスッキリとした味わいです。
他にも、『1930カフェ』では世界一高価と巷で噂されている東南アジアのコーヒー「ウィーゼルコーヒー」などを提供。
こちらのコーヒーはコーヒーの実を食べたジャコウネコの糞から未消化の豆を集めて焙煎された、別名“うんこコーヒー”。甘い香りが引き立つ、特別な珈琲です。
「ウィーゼルコーヒー」は期間限定で提供されるので、店頭で出会えた際はぜひお試しを。
夕方17時からはワインバーとして営業している『1930カフェ』。
お酒の中でオススメしたいのは、フルーティーで繊細な味わいの「イネディットビール」です。
フルボトルでもリーズナブルに分け合うことができ、お祝いの席などにもピッタリ!
こちらはワインのようにボトルのまま提供されるので、ワイングラスで香りを楽しんでください。食前酒として二人で分け合う、なんて飲み方も洒落ていてオススメです。
最後に
街の喧騒を離れ、ゆったりと居心地の良いひと時を過ごせる『1930カフェ』。「一品一品のプロセスやストーリーをお客さんと共有しながら楽しみたい」いう小澤さんの想いが、随所にこだわりとして現れていました。
気の置けない友人とこだわりのコーヒーやケーキを楽しんだり、デートでちょっと特別なお酒を試してみたり、パーティーで忘れられない夜を過ごしたり。特別なひと時を楽しんでください。
Writer:濵上 実可子
※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。