話を聞いてほしいだけなのに「それはお前が悪い」と言われたり、「私のこと好き?」と聞かないと自分から「好き」と言ってくれなかったりして、もどかしい思いをしていませんか? 実は、男女には考え方や習性に違いがあるようです。その違いを知れば、彼氏への「何で?」を減らせるかもしれません。
今回は、基本編として男女の違いを3つ紹介します。「もっと彼氏を理解したい」、「交際中のイライラを減らしたい」と思う人は、ぜひ参考にしてみてください。
違い1.女性は会話を求め、男性は沈黙を求める
まずは、会話に関する男女の違いから紹介しましょう。
女性は仲が良くなればなるほど会話を求めますが、男性は仲が良くなればなるほど沈黙を求めます。これは、会話の目的が男女で異なるからです。
女性はコミュニケーションのために会話をしますが、男性は情報伝達のために会話をします。この違いは、男性が狩りをし、女性が家を守っていた頃のなごりだといわれています。
女性は集落でコミュニケーションを図るために会話をしてきました。一見するとムダに思える世間話でも、女性にとっては大事なコミュニケーションのひとつです。会話に参加することなくコミュニケーションを図れる女性は、そう多くないでしょう。
仲が良くなればなるほど会話の数も増える。これが女性の特性です。
これに対して、男性は意味のない会話をダラダラと続けることを好みません。狩りの最中に回りくどい言い方をしていては、スムーズに情報を伝えられませんよね。そのため、男性は目的のない会話に魅力を感じないのです。
彼氏があまり会話をしなくなったら、あなたとの関係に心を許している証拠だと考えられます。彼があまり会話をしないからといって落ち込む必要はありませんので、安心してくださいね。
違い2.女性は察するのが得意だけど、男性は苦手
続いて、男女の得意・不得意に関する違いを紹介します。
女性は人の気持ちや変化を敏感に察知できますが、男性は鈍感です。たとえば、髪形やメイクを変えたことに彼氏が気付かないという話はよく聞きますね。
実は、この違いも昔の役割分担が原因だと考えられています。
狩りをしている男性にとって、情報が間違って伝わることは命に関わるほど重大な問題です。狩りの最中に「あいつは何を伝えたいんだろう?」、「俺のことどう思っているんだろう?」などと関係のないことばかり考えていては、狩りに集中できません。
命がけの狩りをしてきた男性だからこそ、伝える必要があることは言葉でしっかりと伝えるのです。
一方、集落で生活をする女性にとっては察することもコミュニケーションのひとつでした。これには、共感し合うことで仲を深めていく女性特有の習慣が関係しています。
「この人は私のことを分かってくれている」そう思うことで、女性は安心できるのです。
ここでひとつ疑問が生まれます。それは、大事なことを言葉にして伝えるハズの男性が、なかなか「好き」と言ってくれないのはなぜ? という疑問です。これについては次の章で説明しましょう。
違い3.女性は言葉で、男性は行動で思いを伝える
最後に紹介する男女の違いは、思いの伝え方です。
彼が「好き」と言ってくれないのは、「自分の気持ちは十分に伝わっている」と思っているからだと考えられます。つまり、彼は必要性を感じていないのです。
実は、男性には自分の思いを行動で伝えようとする習性があります。
たとえば、手をつなぐことや家まで送ることは男性にとっての愛情表現です。もっといえば、付き合っていることやデートをすることすらも愛情表現のひとつだと考えられます。
そもそも、男性にとっては「いつもと変わらない日常を続けること」こそが愛情表現なのです。
一方、女性は自分の思いを言葉で伝えたがり、自分に対する思いも言葉で伝えてほしいと願います。これは、会話をコミュニケーションツールとして使う女性ならではの感覚なのでしょう。
男性にとっては、言葉で伝えなくても分かり合える関係こそが理想の関係です。「本当に私のこと好きなのかな?」と思ったときこそ、優れた観察力と察する力を発揮してくださいね。
男女の違いを知って上手に付き合おう
今回は「男女の違い【基本編】」をご紹介いたしました。もちろん、同じ性別だからといって全員が同じ特性を持つとは限りません。ですが、男女には考え方や習性に違いがあることは確かです。男女の違いを知り、上手に活用することでムダなケンカも減らせるのではないでしょうか。
Writer:永瀬なみ
Illust:koharu