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「掃除、あなたは好きですか?」
こう聞くと、「家がきれいになっていくのがわかるから好き」という人がいる一方、「とにかく面倒くさくて嫌い」、「取り掛かるまでに時間がかかる」という人もいるでしょう。掃除好きな人と、嫌いな人を比べると、嫌い派の方が多数かもしれません。
でも、日々を気持ちよく暮らすには掃除は欠かせないもの。同じやるなら嫌々ではなく、楽しく、効率的に掃除に取り組みたいですよね。
そこで今回は、掃除が面倒に感じる理由と、楽しんで行うためのちょっとしたコツについて解説します。スッキリときれいな毎日のために、ぜひ参考にしてくださいね。
掃除が面倒と感じるのはなぜ?
どうして掃除が面倒に感じてしまうのか。理由は人によって様々ですが、代表的なものとしては下記のようなものが考えられます。
同じことの繰り返しで生産性がない
掃除というのは、当たり前ですが家の中のゴミを片付け、汚れを取ってきれいにするものです。掃除機をかけ、ぞうきんで水拭きをする。浴槽を洗って水アカを取る。便器の汚れをブラシでこすり取る……。やることはいつも同じです。
何かを生み出すわけでなく、マイナスの状態をゼロに戻す作業ともいえ、そこにやりがいや面白みを感じるのは難しいという面はあるかもしれません。
習慣になっていない
人は毎日やっていることに対しては、意識しなくても自然と行うことができます。
朝起きたら歯を磨く。洗顔して化粧をする。食後に食器を洗うなど。
掃除に対して苦手意識があるということは、その人にとって掃除は、あらためて意識しなければならないものということになります。
歯磨きや洗顔のように、毎日やることの流れの中に、掃除も組み込んでルーティン化(決まった作業)することで、掃除への苦手意識が改善されるかもしれません。
仕事で疲れている
働いている女性の方なら、日頃から残業があったり、繁忙期などは業務に追われることもあるでしょう。仕事が忙しいと、他のことに目を向ける余裕はなくなってきます。
特に小さな子供がいて、すぐに部屋が散らかってしまうような場合、マメに掃除をやる気力も体力も湧いてこないということもあるかもしれません。
完璧にしようと気負ってしまう
なんでも完璧に、隙なくやろうとすると、現実とのギャップに落ち込んでしまうものです。
掃除も家中をピカピカにしようと取り掛かっても、実際にやりきるには相当の時間と体力が必要で、しかもそれを毎日続けることは難しいでしょう。
また掃除が習慣になっていない人ほど、掃除に取り掛かる際に、どうせやるなら一気に、完璧にしようとしがちです。
掃除を楽しんでやるため5つのコツ
掃除の時間を少しでも心地良いものにするには、単純に言えば、掃除が面倒に感じる理由の反対をやればいいということになります。
気負わず、簡潔に、ちょっとした楽しみもプラスしながら習慣化していくのです。具体的に見ていきましょう。
掃除道具は目につくところに置いておく
床にホコリがたまっているのが目に入っても、掃除機を出してくるのが面倒で、「ま、いいか」とそのままにしてしまうこと、ありませんか。そんな時、フローリングワイパーが近くにあったら、さっと拭けばすぐにきれいになります。
カーペットの部屋には粘着ローラー、棚の上など高いところにはハタキ、玄関やベランダにはホウキとチリトリなど、使い勝手のいい掃除道具を目につくところに置いておきましょう。
掃除への気持ちが冷めないうちに手に取れば、心の負担なく掃除を済ませることができますよ。
短い時間で行う
掃除を完璧にやろうと思うと、やる前から疲れてしまいます。
でも、はじめから「掃除は1日○分でやる」と決めておけば、長い時間をかけるよりも集中でき、効率よく掃除を進めることができるでしょう。
また、時短のために「ついでに掃除」も取り入れましょう。トイレを使ったついでにトイレ用シートで便器をふく、食器を洗うついでにシンクもみがく。
こうした習慣をつけることで、わざわざ掃除のための時間を作る必要も少なくて済みます。
自分へのご褒美を用意しておく
人間、面倒なことでも、その先に嬉しいことが待っているなら頑張れますよね。
掃除にもこの心理を利用しましょう。例えば、好きなスイーツを用意しておいて、掃除が終わったら食べていいと決めて、取り掛かるのです。
手間のかかる大掃除なら、ちょっとグレードアップして、前から欲しかったバッグを買ってもいいなど、自分へのご褒美を用意しておくことで、モチベーションは上がります。
好きな音楽を聴きながら行う
掃除はどうしても単調になりがちで、飽きがきてしまいます。それを解消するために音楽の力を借りるという方法があります。
音楽は、人の心にダイレクトに響き、気分を変えてくれます。退屈で面倒と思う掃除も、好きな音楽を聴きながらだと、楽しいものになり、時間も気にならなくなるかもしれません。
情報交換でモチベーションアップ
100円ショップなどで購入したお掃除グッズを使って、家を掃除した様子をインスタグラムにアップし、情報交換するのが少し前から話題になっています。
多くの人が、それぞれのお気に入りのアイテムを使って、工夫を凝らした掃除テクニックを紹介しているので、見ているだけでも楽しく、参考になること請け合いです。
ひとりで孤独に行う掃除という作業も、ともに頑張っている人と共有することで、やる気が出てくるでしょう。
スポット別掃除のポイント
最後に、すぐに汚れがちで手間がかかる水回りスポットに効く、簡単掃除テクニックをお伝えします。
キッチン
色々と汚れやすいキッチンですが、中でも排水口の掃除は、こまめにやっていないとヌメりが酷くなり、雑菌も増えて余計に手間がかかることになります。
排水口は重曹をふりかけて5分ほど置いてから、スポンジでこすって、しっかりすすいでください。ツルツルになってきれいに汚れが落ちます。
バスルーム
浴室の汚れで一番の大敵といえばカビ。頑固なカビを落とすには、カビの発生している場所にキッチンペーパーをあて、その上からカビ取り剤をスプレーします。10分ほど時間を置いてからキッチンペーパーを取り除き、水で流してください。
タイルの素材などによってはカビ取り剤で変色してしまう可能性があるので、一度隅の方で試してくださいね。
トイレ
便器の黄ばみは、時間が経つと普通にブラシでこすってもなかなか取れません。そこで役立つのが重曹と酢水(お酢と水を1対2の割合で混ぜたもの)です。
便器内に重曹を振りかけ、ブラシでしっかりこすったあと、電子レンジで1分ほど加熱した酢水をかけて30分ほど置きます。時間が経ったら流してください。黄ばみがきれいに取れます。
まとめ
掃除が苦手な人に共通するのは、掃除をする習慣がついてないということ。
そのため、つい気負って掃除へのハードルを上げてしまい、余計に掃除が嫌になるという面があるようです。
ぜひ、ここで紹介した内容を活用して、掃除の時間をもっと身近で、楽しいものに変えていってくださいね。
Writer:muraken